休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

シベリウス/交響曲 4-7番ほか

20260427(了)

シベリウス/交響曲 4-7番、

    トゥオネラの白鳥、タピオラ

 Jean SIBELIUS/Symphonien Nos.4-7
 /Der Schwan von Tuonela/Tapiola
CD1
①-④交響曲 第4番 Op.63(36:08)     <★★★★☆>
  ⑤トゥオネラの白鳥 Op.22(7:42) <★★★☆>
⑥-⑨交響曲 第5番 Op.82(31:34)  <★★★★>
CD2
①-④交響曲 第6番 Op.104(28:49)  <★★★★>
⑤-⑧交響曲 第7番 Op.105(23:18)    <★★★★>
  ⑨交響詩 タピオラ Op.112(20:11)<★★★★△>
 
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
  ベルリン・フィルハーモニー
  録音/CD1;①-⑤ 1965、⑥‐⑨ 1964
       CD2;①-⑧ 1967、⑨ 1964 いずれもベルリン、イエス・キリスト教会
  CD2枚組/1999年/クラシック/交響曲/ドイツ・グラモフォン/輸入/中古

久しぶりのシベリウスです。
前回は2019年に載せたパーヴォ・ベルグルンド/イギリス室内管。「クレル
ヴォ」なし、他の管弦楽曲もなし。すっきり潔く、1番から7番までの交響
曲のみ。結構気に入ったものですから、間があいちゃった。3番が気に入っ
たことも含め、いい鑑賞になったんでした。

 

kikuy1113.hatenadiary.com

これはカラヤンとしては、ワタシがLPで聴いたフィルハーモニア管の次の録
音でしょうかね。LP3枚分の4番から後の交響曲を順番にCD2枚に入れ、作品
番号としては最も後の「タピオラ」は最後に。番号がうんと若い「トゥオネ
ラ」は、最初じゃおさまりが悪いから、4番と5番の間に入れた・・・ まぁ、
そんなところでしょう。「オリジナル」だと謳っているけれど、意味不明。ジ
ャケット写真のことあたりかもね。
 
CD1;
ワタシはシベリウスの交響曲の中では4番がもともと一番好きなんですが、今
回これを聴いて、ああ、やっぱりこの曲が一番いい!という思いを強くしま
した。
暗めでモコモコしているようではあるけど、大体シベリウスの交響曲なんて、
明るいんだか暗いんだか自体もわかりにくいし、形式感も乏しいから、親し
みを感じるのもなかなか易しくはないんだけれど、なぜかカラヤンさん、お
好きらしかったようで、そのことが、俄然利いている。この4番なんてほと
んど変身していると言ってもいいぐらい、かっこよく音楽が流れ、実にゴー
ジャス。こんな4番、エエンカイ!と、(カラヤンさんのわかりやすさアップ
作戦?の出来過ぎに)文句を言った評論家もきっといたに違いない。知りま
せんけどね。ま、半分冗談です。
そうそう、第3楽章じゃ、少しブルックナーを聞きつけた気がしましたっけ。
ベルグルンド盤じゃ、風通しがよくさわやかだからこそですが、ブルックナ
ーなんぞ聞こえた記憶はない。
 
他の3曲に比べてもともと外連味もある5番のほうは、カラヤンの音楽作り
が、かなり際立っていた感じ。オペラのようにドラマティックで、成功し
ている、していないを云々しても仕方がない。カラヤンの5番。音色的に
は若干の古さを感じなくもないものの、オケのパワーもすごい。第2楽章
の盛り上げなんか、唖然呆然。これも5番です。好みでいいんじゃないか
な。ワタシは・・・生でならこの演奏がいい。レコーディングされたもの
を部屋や車中で聴くのなら、もう少し素朴なものでもいいかな。そんな感
じです。もっとも、楽譜通りの素朴一辺倒ではシベリウスの交響曲はだめ
で、ある種の演奏法やまとめかたというものがあるんだと、最初にも挙げ
たP・ベルグルンドさんが書いていました。それは指揮者のお仕事。ワタ
シにゃ全くわかりません。(書いても、知ったかぶりです)
 
CD2;
6番、7番、タピオラは本当に久々の鑑賞だったからでしょう、あれー、
こんな曲だったっけ、というに近い感覚でした。
違ってるかもしれないけれど、ふと思ったええかげんな印象を書くと、シ
ベリウスの(交響曲の)ネタは1番や2番の中にすでに大半はあって(悶
悶も抒情も激情も景色や苛烈な気候も)、それぞれの多寡や表現技術は上
がっていったとはいえ、作品内容は、まぁわりと似たところがある。それ
らを曲ごとに描き分けるのは、なかなか難しそう。それはCD1にも書いた
通り。
そしてここで、あっけにとられるほど見事に描いてみせてくれているのが、
カラヤンというわけです。方向はここまでやるかというドラマ性。まるで
劇的なオペラを聞かされているのかと錯覚するほど。 (オペラみたいなと
いう表現は5番でも使っちゃいましたけどね)例えば6番の第3楽章であっ
たり、7番の終楽章であったり。その息をのむ緊張感とゴージャスさに呆
れかえってしまう。しかも感嘆しながらも思ったのは、やはりCD1で書い
たように、こんなんでエエンカイ?(勿論それがクラシックです、エエに
決まっている)
一方、タピオラは、伝説によらない(伝説に縛られていない)交響詩であ
るとはいえ、何らかの「伝説」めいたものを感じさせずにはおかない猛烈
な曲。交響曲に覚えた疑問など、これっぽっちも無用の音楽として、掉尾
を飾ってくれていました。平伏。
 
当分聴かないであろうシベリウス・・・ 今度聴くときには(ホントは明
日にでも)印象が変わってしまう可能性が低くないので、こんなちょっと
ヘンな印象ながら書き留めておくことにしました。(・・・)
★は勿論今回だけのものです。
 
クラシックの2枚組ともなると、感想文書くの、結構気が重いですね。こ
んなふうに適当にうっちゃらかしてはいるけれど、それなりにメンドク
サイ。他のジャンルでは、わりと気楽にかけることが多いんですけどね。