(「BOOK」データベースより) チベットの奥地、ツアンポー川流域に「空白の五マイ |
ル」と呼ばれる秘境があった。そこに眠るのは、これまで数々の冒険家たちの |
チャレンジを跳ね返し続けてきた伝説の谷、ツアンポー峡谷。人跡未踏といわ |
れる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、命の危険も顧みずに挑んだ単独行の |
果てに目にした光景とは―。第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一 |
ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞。 |
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こんな探検/冒険が今時あるんやねえ。 |
そりゃあ賞ぐらい獲るワ。 |
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ツアンポー峡谷の探検の詳しい歴史と、自分の2度の探検を交互に並べ、 |
ヤマは自分の2度めの厳しい探検の経緯。 |
ここはいわばヒルトンの「失われた地平線」の舞台なんだよな。とてもじゃない |
が‘シャングリ・ラ’じゃなかったけれど。 |
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高野秀行とはもちろん早稲田の探検部の先輩後輩の間柄で、対談本なんて |
のまであるが、エンタテインメント・ノンフィクションの高野さんと、苦しいほど真 |
面目な角幡さんとは、全く違うスタイルの冒険作家。 |
この違いがいい。比較なんぞ意味がない。 |
これは角幡氏のデビュー作だが、この後、同時に同じ賞を受けたこともあるらし |
い。息苦しほどの体験に、浮世を忘れる。 |
とにかく、こんな秘境、もうほとんどないんじゃないかい? 外国旅行なんて一 |
度だってしたこともない人間が言うのもナンだけどさ。 |
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残念なのは、写真が全くないことかな。(写真に関する記述はちゃんとあった! |
偏っていたってかまわないのに。) |
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数日前に届いたナショナル・ジオグラフィック11月号(丸ごと一冊 気候変動 大 |
特集) の最後の読み物が、たまたま角幡氏のもの。楽しみにしておこう。北極 |
圏の単独行。 |
危ないことする人やなぁ。
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