休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『窓から逃げた100歳老人』

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20150720(了)
ヨナス・ヨナソン;『窓から逃げた100歳老人』
   The Hundred-Year-Old Man Who Climbed Out of the Window
   and Disappeared
   (訳)柳瀬尚樹
   2014年7月/小説/西村書店(単行本)/原作2009年/中古
   <★★★★>
 
(ネット内容紹介) 100歳の誕生日パーティーを目前に、おしっこ履きのまま老
人ホームを逃げ出した主人公アラン。お酒(とくにウオッカ!)が大好き、宗教と
政治が大嫌い。ひょんなことから手にした大金入りスーツケースをめぐって
ギャングや警察に追われることとなり、途中で知り合ったひと癖もふた癖も
あるおかしな仲間とともに珍道中を繰り広げる。
一方、過去のアランはというと、爆発物専門家としてフランコ将軍やトルーマ
ン、スターリンと日夜酒を酌み交わしては、エポックメイキングな人物として
世界史の重大シーンにひょこひょこ顔を出す。アランの逃避行と100年の世
界史が交差していく、二重構造ならぬ「百重構造」のドタバタコメディ!
全世界で800万部を突破した驚異のベストセラー、待望の日本語版。2014
年、日本での映画公開予定。
スウェーデン製。ミステリーも盛んだが、こんなのもあるんだ。
こういう、オッサン/オバハン、オジン/オバンになってからでも楽しめる冗談
本はけっこう稀有なんじゃないかと思うんだが、どうだろう。
100才だか110才だかになってからわかったこと(そりゃ沢山あるでしょう!)
だとか、老いを生真面目に捉えるのも当然必要なことだろうけれど、こうした、
長生きするのも楽しいぞ!というお気楽なお話もあっていい。せっかくの長
寿国なんだけれど、日本人にはなかなか書くのは難しいような気がする。
帯; 100歳の誕生日に老人ホームから逃げ出した主人公の珍道中と、20世
   紀の世界史が交差するアドヴェンチャーコメディ!
この100歳の珍道中も楽しいが、そこまでの‘20世紀の世界史と交差する’
という大風呂敷な物語のほうほ、更におもしろい。
緩くて、でもある種のリズム感のあるスラプスティック、ですか。
もう映画化されていて、TSUTAYAでも見かけた。今のところ観る気が起きな
い。
映画と言えば・・・
世界史との交差という点なんだけれど、トム・ハンクス主演の有名映画『フ
ォレスト・ガンプ』、エポック・メイキングな人物や事件に妙にラッキーに絡み
まくる波乱万丈の経験をした男の話と、かなり似てると思うが、どうですか?
(この類似が案外引っかかったかもね・・・)