休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

細川俊夫:管弦楽作品集 1

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20150705(了)
細川俊夫管弦楽作品集 1
ホルン協奏曲「開花の時」(2010) 19:21
 
ピアノ協奏曲「月夜の蓮」 [hommage à Mozart](2006) 20:52
チャント(2009) 19:13
  準・メルクル指揮/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
  ①シュテファン・ドール(ホルン)/②児玉桃(ピアノ)/
  ③アンッシ・カルットネン(チェロ)
  録音:2013年6月、スコットランド、グラスゴウ、ヘンリー・ウッド・ホール(世界初録音)
  2014年/CD/現代音楽/管弦楽/NAXOS/輸入/Net/中古
  <★★★△>
(帯紹介文) 現代における「日本人作曲家」の中で、最も世界中から注
目を浴びている細川俊夫(1955-)。彼の新作は発表されるやいなや、そ
の総譜は日本ショット社から出版され世界中へと広まっていくことでも知
られています。
最近の作品はどれも「自然と人間」との関わりをモティーフとしており、
とりわけ「花」の存在は忘れてはならないものでしょう。
このアルバムの中の2つの作品「開花の時」と「月夜の蓮」は、そのテー
マに沿ったものであり「花が開くまで」の神秘的な瞬間と、その奥に秘め
られた永劫の時の流れとたくさんの思慕を精緻なオーケストラの響きで
表現しています。
ホルン協奏曲での移ろい行く色彩的な響き、「月夜の蓮」で瞬時聞こえ
てくるモーツァルト(ピアノ協奏曲第23番の第2楽章)の愛おしい幸福感
は、この作曲家の音楽を聴く喜びを端的に示すものでもあります。
「チャント」にも自然の息吹と、伝統の響きの融合が見られ、こちらも敬
虔なる祈りの音楽であり、また自然と寄り添いながら生きていく静かな
喜びが感じられる内省的な作品です。(Tot.59:25)
①たいそう神秘的で、時にたじろぐほどに(いや、実際にたじろぎました
ねぇ)ものものしい。紹介文もそういうイメージのことをよく述べていろと思
います。
②このピアノ協奏曲は更に神秘的。色彩感の移ろい方など、すばらしい。
モーツァルトの大好きな23番のピアノ協奏曲の第2楽章がおしまいにちら
っときこえる。納得するかどうかなどはともかく、初めはハッとします。
③こちらは①と似て、神秘的というよりはものものしさがあって、とてもじゃ
ないが‘静かな喜び’は感じられない。おしまいのほうで、むしろ神秘の対
立概念ふうな「諧謔」を聴き取ったみたいな気になったんだけどなあ。
・・・紹介文には「ああ、ありがたや」ふうなニュアンスも嗅ぎ取れて、ちょっ
と嫌味。
期待の1枚だったんだが、ワタシにはしっくりくる音楽ではなく、何度聴いて
も何をどう書いていいか困ってしまったわけでね、こんなことしか書けなか
ったのが残念・・・  細川さんのものでは以前、いいなあと思ったものがあっ
たからこそ期待もあったのです。 準・メルクルさんはどうだったのかしらん。
 
中ではワタシは②でしょうか。