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12トラック中8つがスタイナー。④と⑩がコルンゴルト、⑤がワックスマン、 |
⑦がA・ニューマン。 |
コルンゴルトなど、個性がはっきり出てしかも絶品(ワタシには後期ロマ |
ン派の音色、雰囲気、香りというものがこの短い楽曲にも感じ取ることが |
できたように思う)だけれど、長いトラック②⑥⑨⑫が皆スタイナーの音楽 |
で、これらの出来がすばらしい。彼の音楽集と言ってもいいほど。甘美さ |
もドラマティックなところも濃厚。これは、スタイナー、見直しちゃいますよ。 |
でもって、これらすべての音楽が、ベティ・デイヴィス主演映画のものなわ |
けで、いろんな屈折した役柄を演じたのだろうに、ドラマティックではあって |
も、なんとはなしに、ねじくれていない統一された曲調やカラーを感じてし |
まう。演じたキャラクターのカラーなのか、このころの映画音楽というとこ |
ういった感じが一般的だったのか、、、その辺はよくわからない。案外前 |
者に近いのではないかという気がする。 |
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老いても女優であり続け、「何がジェーンに起こったか」なんて、ジョーン・ |
クロフォードとともに、演技派だからねえ、老醜(スミマセン)を立派に晒し |
てみせたが、若い時はホントに可愛い顔立ちだった。 |
このアルバムの中では、有名な⑦だけは映画としてちゃんと記憶があっ |
て、もうかなりオバチャンという感じだった。(音楽はニューマンなのに案 |
外つまらない。ビデオだったかDVDだったか。・・・そんな・・・ワタシ、そ |
こまで年食ってないけどね。) |
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昨今の劇伴が音楽だけでは、なんで概ね面白くないのか。ムード音楽の |
オーケストレーションにも通じるような古風なスタイナーの音楽だけれど、 |
音楽だけ聴いてもなんでこんなに豊かに感じるのか。誰かうまく説明して |
くれないものか。 |
ま、その説明はともかくとして、今、映画音楽には、優れた「ゲンダイオン |
ガク」を充ててみればどうなのよ!金はかかるかもしれないけれど・・・ |
と思うものです。如何? |
楽器単独や室内楽の規模がよく合って、オーケストラでは音が邪魔にな |
るというのは正論ですが、シンセサイザー中心でズコズコドカンばかりで |
は「聴く音楽」にならない。聴ける音楽を何とか作ってほしい。 |
(ポップスのコンピレーションものは、、、ワタシは基本的には映画音楽と |
して聴く気はありません。・・・これくらい主張させてくださいな。) |
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ここまでスタイナーがすばらしいと、このシリーズにCDまるごと1枚が『風 |
と共に去りぬ』というのがあって、評判もいいので、聴いてみたくなった。 |
(他にもスタイナーだけで編まれた1枚があるし、ボガートものを集めたも |
のの中にも何曲かスタイナーのものが入っている。)
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