休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ベティ・デイヴィス作品集

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20150416(了)
ベティ・デイヴィス作品集
   CLASSIC FILM SCORES FOR BETTE DAVIS (1908-1989)
  
1. Now, Voyager (Steiner)1942 「情熱の航路」 2:33
  Fanfare/ It Can't Be Wrong
2. Dark Victory (Steiner)1939 「愛の勝利」 6:20
  Blindness (Judith's Theme)/Winter/Resignation
3. A Stolen Life (Steiner)1946 「盗まれた青春」 1:37
  Main Title
4. The Private Lives of Elizabeth and Essex (Korngold)1939
  「女王エリザベス」(未公開) 1:47
  Elizabeth
5. Mr. Skeffington (Waxman)1944 「愛の終焉」(未公開) 2:48
  Forsaken
6. In This Our Life (Steiner)1942 「追憶の女」(未公開) 4:31
  Main Title/Stanley and Roy; Finale
7. All About Eve (Newman)1950 「イヴの総て」 1:36
  Main Title
8. Jezebel (Steiner)1938 「黒蘭の女」 2:17
  Waltz
9. Beyond the Forest (Steiner)1949 「森の彼方に」(未公開) 
  5:07
  Main Title/Rosa Moline/The Train/Rosa's Death
10. Juarez (Korngold)「革命児ファレス」1939 (未公開) 2:50
  Carlotta
11. The Letter (Steiner)1940  「月光の女」 1:06
  Main Title 
12. All This, and Heaven Too (Steiner)1940 
  「凡てこの世も天国も」 7:38
  Main Title/Henriette and the Children/Love Scene/Finale/
  End Cast
 チャールズ・ゲアハルト指揮/ナショナル・フィルハーモニック
 管弦楽団
 録音;1973年2月(Newly Remasterd Using The Original Analog Tapes)
 2011年/CD/映画音楽/Sony Music Entertainment/RCA/輸入/Net
 <★★★★>
12トラック中8つがスタイナー。④と⑩がコルンゴルト、⑤がワックスマン、
⑦がA・ニューマン。
コルンゴルトなど、個性がはっきり出てしかも絶品(ワタシには後期ロマ
ン派の音色、雰囲気、香りというものがこの短い楽曲にも感じ取ることが
できたように思う)だけれど、長いトラック②⑥⑨⑫が皆スタイナーの音楽
で、これらの出来がすばらしい。彼の音楽集と言ってもいいほど。甘美さ
もドラマティックなところも濃厚。これは、スタイナー、見直しちゃいますよ。
でもって、これらすべての音楽が、ベティ・デイヴィス主演映画のものなわ
けで、いろんな屈折した役柄を演じたのだろうに、ドラマティックではあって
も、なんとはなしに、ねじくれていない統一された曲調やカラーを感じてし
まう。演じたキャラクターのカラーなのか、このころの映画音楽というとこ
ういった感じが一般的だったのか、、、その辺はよくわからない。案外前
者に近いのではないかという気がする。
老いても女優であり続け、「何がジェーンに起こったか」なんて、ジョーン・
クロフォードとともに、演技派だからねえ、老醜(スミマセン)を立派に晒し
てみせたが、若い時はホントに可愛い顔立ちだった。
このアルバムの中では、有名な⑦だけは映画としてちゃんと記憶があっ
て、もうかなりオバチャンという感じだった。(音楽はニューマンなのに案
外つまらない。ビデオだったかDVDだったか。・・・そんな・・・ワタシ、
こまで年食ってないけどね。)
昨今の劇伴が音楽だけでは、なんで概ね面白くないのか。ムード音楽の
オーケストレーションにも通じるような古風なスタイナーの音楽だけれど、
音楽だけ聴いてもなんでこんなに豊かに感じるのか。誰かうまく説明して
くれないものか。
ま、その説明はともかくとして、今、映画音楽には、優れた「ゲンダイオン
ガク」を充ててみればどうなのよ!金はかかるかもしれないけれど・・・
と思うものです。如何?
楽器単独や室内楽の規模がよく合って、オーケストラでは音が邪魔にな
るというのは正論ですが、シンセサイザー中心でズコズコドカンばかりで
は「聴く音楽」にならない。聴ける音楽を何とか作ってほしい。
(ポップスのコンピレーションものは、、、ワタシは基本的には映画音楽と
して聴く気はありません。・・・これくらい主張させてくださいな。)
ここまでスタイナーがすばらしいと、このシリーズにCDまるごと1枚が『風
と共に去りぬ』というのがあって、評判もいいので、聴いてみたくなった。
(他にもスタイナーだけで編まれた1枚があるし、ボガートものを集めたも
のの中にも何曲かスタイナーのものが入っている。)
 
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