休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ; 管弦楽曲全集 第11集

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20150328(了)
グラズノフ管弦楽曲全集 第11集
GLAZUNOV(1865-1936): Concerto Ballata ・ Chant du ménestrel
(1)チェロと管弦楽のためのコンチェルト・バラータ Op.108(1931)① 
                                      (21:02)
(2)チェロと管弦楽のための吟遊詩人の歌 Op.71(1900)②  (4:00)
(3)チェロと管弦楽のための2つの小品 Op.20(1887-88)
  ③メロディ:Moderato                        (7:18)
  ④スペインのセレナード:Allegretto                (3:01)
(4)悲歌「ゴーゴリの思い出に」 Op.87 ⑤           (12:56)
(5)悲歌「英雄の思い出に」 Op.8 (1881-85)⑥       (15:58)
  イゴール・ゴロフスチン指揮/モスクワ交響楽団
  アレクサンドル・ルディン(チェロ)
  録音:1996年4月、ロシア、モスクワ、モスフィルム・スタジオ Tot.64:29
  1999年10月/CD/管弦楽/NAXOS 8.553932/輸入/中古
  <★★★★>
(帯紹介文) グラズノフの協奏的作品といえばダントツでヴァイオリン協奏
曲が有名で、当盤収録のようなチェロ(あるいはピアノ)をソロとする作品が、
マイナーな存在に甘んじているのは大変に残念なことです。確かにヴィル
トゥオーゾ性の発露という点では控えめな感がありますが、息の長い旋律
を綿々と歌っていくという彼の音楽の一大魅力は、むしろこちらの方で一
層発揮されているといっても過言ではありません。また盤末の2曲の悲歌
は協奏的作品ではありませんが、両曲ともに、そのしみじみとした情緒に
は独特の味わい深さがあります。特に絶妙な長調短調の使い分けが物
悲しさを巧みに演出する「英雄の思い出に」はなかなかの佳曲です。
19世紀末から20世紀にかけての音楽で、完全にロマン派に属するものだ
ね。中古屋にあって、途中からちびちびと聴きはじめたところ、意外に新鮮、
これで3枚目。まだ何枚かその中古屋には在庫があった。BOのクラシック
の棚の中身なんて毎週のように行くから余計になんだろうけれど、ありき
たりの名曲が並んで、変わり映えしない。その点NAXOSはけっこうありき
たりでない曲が混じって、目立つ。ついついNAXOSだけ見て帰ってきてし
まう、、、
さて今回も、非常にロマンティックで優しい音楽が並んでいる。
前半(1)から(3)はチェロの協奏的作品、後半の(4)と(5)が普通のオー
ケストラ作品。
どれもこれも、ロシア的なんだけれど、さすが先生、非常に洗練の度が高
く、いわばダサいところがない。
④では師であるリムスキー=コルサコフの‘スペイン奇想曲’の向こうを張
ってというわけでもなかろうが、スペイン風味を出している。アプローチが
まるで違うのがいい。
チェロ物は独奏者には物足りないかもしれないね。でも聴く方にとっては、
いかにもチェロらしい暖かく包容力のあるのびのびした音が満喫できる名
曲揃いなんじゃないか。
どの曲も甲乙つけがたい(まぁエラそうに・・・)。あえて言うならワタシは、
(1)のコンチェルトと(5)の悲歌。