休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ;バレエ音楽「恋愛合戦」

秘曲にしておくことはない!

グラズノフバレエ音楽「恋愛合戦」作品61

      グラズノフ管弦楽作品集 第19集 
20201022(了)
  Alexander Konstantinovich Glazunov (1865-1936)
  ①―⑮
  ヤシ・モルドバフィルハーモニー管弦楽団
  ホリア・アンドレースク(指揮)
  録音: November 1986, Iassy, Romania
  CD/1987年12月/管弦楽曲/Ⓟ&ⓒ Naxos/輸入/中古
  <★★★☆>

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NAXOS惹句〉 名曲「四季」を凌ぐグラズノフの秘曲です。
MARCO POLOで発売時、大変な話題となったグラズノフの秘曲がついに
NAXOSに登場します。 この1900年に初演されたバレエ「恋愛合戦(別題
・・・女の試み)」は、公爵家の娘イザベラが、婚約者の真の愛を確かめる
ために、小間使いに変装し誘惑するというお話。付された音楽は重厚なロ
シア風味ではあるものの、徹底的にフランスのロココ調を模しているとい
う面白い作品です。この精緻な総譜は、グラズノフの師であるリムスキー=
コルサコフにも称賛されました。ワルツを始めとした美しいメロディが満
載。もっと多くの方に聴いて欲しい隠れた名曲です。
 
あっけにとられるほどカワユイ音楽。以前聴いた「ライモンダ」よりもは
るかに。
ロココ調というのもわからんでもないし、民謡調も強いものの、なんとい
ってもバレエ音楽という時の軽い曲調の部分だけでできているという感じ。
そこがスゴイ。しかも、聴きづらさが伴うような曲ゼロですよ、ゼロ。あ
チャイコフスキーの超が付く有名バレエの3曲だってね、ワタシなんか
にゃ、鬱陶しいほど退屈な曲がごろごろあるもんね。
でも、いいアクセントになってるのは、民謡調かもね。 ドボルザーク

「スラブ舞曲」に似たようなのがちょろちょろあるのが利いている気がす

る。

そして最後に、オーケストレーション。カワユイと言ってもいろいろで、
微妙という以上にヴァラエティ豊か。
そんなことで、ロマン派のバレエなのに、飽きさせないのです。ほめ過ぎ
かなぁ。
ということで、「あっけにとられるほどカワユイ」と書いた。隠れた名曲、
ね。案外そうかもしれませんぞ。
 
さほど聴きたくなるなんてことはないような気もするが、時たま、これっ
てどんな音楽だったっけ、と思い出すために聴いてしまうかもしれない。
たくさんの素敵なメロディが、多すぎて覚えられない。
ワタシの好みとは少しズレているからなんだが、星の数は★4つでもかま
わない。実際、バレエ音楽が好きな方やバレエ関係には、けっこう好んで
いるかたがいるんじゃないかと想像します。
 

ジャケット写真では、ルーマニア国立管弦楽団という表記です。

このオケ、初めて聴きました。ルーマニアというとどうしてもチャウシェ

スク政権だとか、それを思い起こさせることを書いた米原万理さんのこと 
とか・・・そんなことしかとっさには思い出さない。テレビのニュースや
番組なんかでも出てくることがほとんどない。
MARCO POLOにはいくらか録音があるんやね。
もう35年ほども前の録音。NAXOSグラズノフの録音では、モスクワ交
響楽団のものが中心で、デジタルながら広がりのない、鼻の詰まったよう
なもの。それに比べると、こっちは厚みはないものの(曲がそうだからね)、
明るくてのびのび弾いている感じでね、好ましい。