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(ネット解説) ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸 |
宅でありえない絵を目にしていた。M oMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ル |
ソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。 |
持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎 |
の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。 |
ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。 |
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ルソー(1844-1910)ってこんなにバカにされたり、ひどい貧乏をしたりしていたん
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だ。知らなかったというか、知る機会がなかったというか・・・。 |
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で面白そうだというので、まじめに読み始めたところ、アンリ・ルソーという奇妙な |
画家のこのミステリーは、殺人なんか起きないものの、ルソーとその取り巻きな |
どの伝記的な部分の面白さが加味されて、ワタシには不思議と興味津々の物語 |
でした。絵をかくのは下手で嫌いですが、観るのは嫌いではありません。 |
伝記と書いたように、最後にはルソーが死んでしまうわけだけれど、ワクワク感は |
途切れず、珍しく2,3日で読了。ま、‘ミステリー’としても読めるという言い方のほ |
うが正しいんとちゃいますか。(‘このミス’2012年、国内の第6位) |
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ルソーの最後の何年間の時代があり、二人の若きキュレーターが戦わされる7日 |
間があり、その15-6年後(ほぼ現代)がある。この3つの時間帯がきちんと描かれ |
るのだが、時間の描かれ方にヒントあり・・・(ややネタバレかな)。 |
若いキュレーター二人が、ちょっとナイーヴすぎるか。 |
さらには、絵の真贋と解説されているが、その材料として渡されるルソーの最後 |
の何年間の‘物語(古書)の真贋’こそがキモ・・・ とこのぐらいにしとかなきゃい |
けないですな。 |
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この文庫の表紙にもなっている「夢」、知ってはいたが、かなり大きな絵なんだ。そ |
れは知らなかった。「1910年、204.5×298.5 ニューヨーク近代美術館」 |
この表紙写真じゃ小さすぎて話にならんと、絵が好きだった親父が集めたらしい |
本(図鑑ふう)で探してみたところ・・・ |
「週刊 朝日百科 世界の美術」というもので、14ファイルあり、それぞれに10冊 |
づつが専用のファイルに綴じられている。「ルソーと素朴派」という1冊にルソーの |
絵は23枚が紹介、解説されていて、「夢」もちゃんとあった。これならよくわかる。 |
他の素朴派と言われる画家たちのほうは全く知らなかった。 |
毎月配本されたって、ずいぶん長い間かかったろうねぇ。 |
昭和54年6月17日発行(毎日曜日発行)、全140冊・・・定価400円、専用ファイル |
は別売、か。 (1978年頃か) |
毎週かよ、こりゃたいへん、、、がんばったんだ。この際関係ないけどさ。 |
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閑話休題。読後見るルソーの絵は、けっこう違って見えた。ホント。 |
きのう、‘おわかれ会’が催されたと新聞に載っていた赤瀬川原平さんの判断基 |
準、「買うつもりで見てみろ!」でいうと、、、うん、なんか欲しい気がするもの。 |
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著者のお名前である‘マハ’、絵の話で‘マハ’と聞くと、そりゃあゴヤの絵‘裸 |
のマハ’‘着衣のマハ’を連想してしまうのを止められない・・・子供の頃は、マ |
ハのまたぐらに目が行くのを止められなかった・・・なんかちょっとねえ、言う必 |
要はないが、自己申告!申し訳ない気がする。赦してもらうしかない。 |
(下の写真はふざけての借用です。ゴメンナサイ)
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