休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ピストン/Sym.2&6

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20140917(了)
ピストン(1894-1976) Walter PISTON/
(1)交響曲 第2番
   ①Moderato               10:07
   ②Adagio                 10:48
   ③Allegro                  4:27
(2)交響曲 第6番
   ④Fluendo espressivo          6:42
   ⑤Scherzo:Leggerissimo vivace    3:38
   ⑥Allegro sereno            11:19
   ⑦Allegro energico            3:51
   ジェラード・シュウォーツ指揮/シアトル交響楽団
   録音:1988年11月、1989年12月、シアトル・センター・オペラ・ハウス 50:56
   2001年/CD/管弦楽/Naxos 8.559161/輸入/中古(ネット)
   <★★★★>
(CD帯紹介文) タイトルもなく、楽章が単なる「アレグロ」だったりと、ほとんど18世
紀のような交響曲に拘り続け、調性の枠組みで作曲をするということは、安直なこと
かといえば否、むしろ茨の道といえましょう。独特の快活さを持つ急速楽章と洗練さ
れた美しさに貫かれた緩徐楽章には、確かな個性の刻印があり、当たり前すぎる
形式で独自の内容を表現するという離れ業をやってのけているのが、ピストンなの
です。例えば第2番の第2楽章、アダージョでの美しい歌の数々をお聴きくだされば、
そのことを感得していただけるのではないでしょうか。また、全曲を通じてオーケスト
レーションの職人芸の確かさは特筆ものです。
守旧派抵抗勢力? いえいえとんでもない!”
今のワタシにものすごく合うようで、心地よい限り。
しばらく前の英国のモーランにはまった時のよう。
この柔らかい感じのオーケストレーションがいいのかなあ。
いろいろ連想させる作曲家があるんですな、ワタシみたいな怠惰な聴き手にとっ
ても。
てんで見当はずれなのかもしれません。
で、それら大作曲家を連想させつつも、テンポが比較的ゆっくりで表現も厳しくな
く、奥行きがあって暖かくて柔らかい。そんなオーケストレーションの中に取り込
んでみているだけで、基本はアメリカ合衆国ですよ・・・といったふう。
あるいは・・・

いい意味での「通俗性」。
つまり、人嫌いも孤立孤独も厭世も・・・いくら尖がった内容でも、何でもかんで
も包み込んで、毒消しを施してあるんで、大丈夫ですよ!
てな感じ。

天才コルンゴルトも真っ青ってくらいかっこいい。
6番の⑥はAllegroとあるのに、ずいぶんゆっくりしたテンポで、乾いていて、まる
でノイエ・ザッハリッヒカイト、、、 これがねちょっとショスタコーヴィチみたいな感
じを醸しているように聴こえるんですよ。どうです?
これまで2,3枚聴いてきているだけですが、その中でも最もすてきだったかも。
*4番の入ったアルバムを聴きなおしてみて、やっぱり似たような感想を持った。
 もうちょっとだけ現代音楽風味がある。 ワタクシメの「今」なんやね。
 ・Symphony №4/Capriccio/Three New England Sketches(Naxos 8.559162)