休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

チック・コリア・ソロ・ピアノ

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20140620(了)
チック・コリア・ソロ・ピアノ  パート1~オリジナル
CHICK COREA SOLO PIANO - ORIGINALS
 ①ブラジリア 7:52
 ②イエロー・ニンバス 8:39
 ③プレリュード ♯4 (A・スクリャービン) 4:00
 ④プレリュード ♯2 (A・スクリャービン) 5:06
 ⑤チルドレンズ・ソング ♯6 5:16
 ⑥チルドレンズ・ソング ♯10 4:25
 ⑦アーマンドズ・ルンバ 3:37
 ⑧エイプリル・スノウ 2:03
 ⑨ザ・チェイス 2:10
 ⑩ザ・ファルコン 1:44
 ⑪スウェディッシュ・ランドスケイプ 3:05
 ⑫スペイン 4:02
 ⑬ホワット・ゲイム・シャル・ウィー・プレイ・トゥデイ 3:41(ボーナス)
 ⑭チルドレンズ・ソング ♯12 13:08
  チック・コリア(ピアノ・ソロ)
  録音:1999年?(ライブ録音)
  2000年/CD/ジャズ/Streich Records/ユニバーサル/ビクター/邦/sample
チック・コリア・ソロ・ピアノ  パート2~スタンダード
CHICK COREA SOLO PIANO - STANDARDS
 ①モンクス・ドリーム(Monk) 4:00
 ②バット・ビューティフル(Burke-Van Heusen) 6:16
 ③ブルー・モンク(Monk)
 ④アスク・ミー・ナウ(Monk) 5:17
 ⑤シンキング・オブ・ユー(Ash-Donaldson) 5:35
 ⑥イェスタデイズ(Kern-Harbach) 7:41
 ⑦ダスク・イン・サンディ(E・R・Powell) 5:44
 ⑧イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー(Burke-Van Heusen) 4:32
 ⑨ラウンド・ミッドナイト(Monk-Williams-Hanighen) 7:21
 ⑩ソー・イン・ラブ(C・Porter) 8:20
 ⑪ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン(Berlin) 8:07
 ⑫オブリヴィオン(E・R・Powell) 3:57
 ⑬ブラジル(Russell-Barroso) 3:06
 ⑭トリンクル・ティンクル(Monk) 3:30(ボーナス)
  チック・コリア(ピアノ・ソロ)
  録音:1999年?(ライブ録音)
  2000年/CD/ジャズ/Streich Records/ユニバーサル/ビクター/邦/sample
  <★★★★>(2枚とも)

 

このジャンルに関しては、経験も語彙も乏しいので、どう表現したらいい
のかよくわからないのですが、グループによるものに全く引けを取らない
すっばらしいパフォーマンスであることは、論を待たないと思いましたね。
感性の結晶!
「オリジナル」
③と④はスクリャービンと書いてあって、じゃあオリジナルじゃないのか
とも思ものの、違和感なく入ってます。
というか、ものすごくいろんな抽斗があって、中のきらきらした結晶を、
惜しげもなくブン撒いている感じなのね。尖がってもいるし。
時にクラシック調もあって、見事に組み入れられる。でもまあスクリャー
ビンについては当然そうで、ショパンぽさなどが濃く出ている。
どれだったか、ピアノの弦を直接いじっているのもあって(⑨⑭)、それ
はそれ面白く聴きましたね。そんなこともやりたいんだァ・・・なんて。
リターン・トゥ・フォーエヴァー」だったかの超有名な⑫があるものの、
長い⑭が圧巻。
「スタンダード」でも実は同じで(って、キラキラのブン撒きなどのことで
す)、え?これがあの曲?と言いたくなるほど、コリア化してます。
モンクの曲が多いのには気づきましたが、その点はちょっと意外だった
のですけど、モンクの曲への親和というのは多いのですねえ。そして
聴けば、なんでモンクなのか分かった気がしました。一曲目で捕まっ
てしまう。分解されてしまってブルースっぽさなんか感じられなくなっ
ても、モンクはモンク。それとどこか・・・変な言い方ですが、人工知能
備え持つことになった感性、みたいな。
ま、それは言い過ぎでしょうかね、えらそうに言うほど、モンクの曲だ
け特別!と強調するようなことでもないかも・・・
ずいぶん前には、キース・ジャレットのソロ・アルバムをよく聴いた時
期があります。LPの3枚組や2枚組。よく売れたので、きっとイカレタ人
も多いはず。そのジャレットのソロとはやっぱりというか、当然というか、
ずいぶん違う。一曲の演奏の長さが違う。(立ち上がって腰を振り振り
する演奏スタイルも違う・・・ハハハ。)
両CDともに拍手が入るところもあって、ライブ録音。ジャレットと同様
客を前にしていることを意識しているとするなら、ソロ・ピアノ音楽の作
り方などもまるで違うんだということが、どうやらわかるよう。とはいえ
ライナーによれば、10回のコンサートから選び抜いたものであり、譜
面に落とし込まれたものを弾いているものから、完全にインプロヴィゼ
ーションで弾いたものまで、含まれているそうですけどね。
14年前にいただいてから、一二回聴いた程度。もったいないことでし
た。この2枚の濃い内容が、しんどかったのかなぁ。それともこの頃
時々書いたりしているように、ワタシ自身の側が変化しているのか。
共にSJ選定のゴールドディスクなのは納得。
傑作アルバム!