このジャンルに関しては、経験も語彙も乏しいので、どう表現したらいい |
のかよくわからないのですが、グループによるものに全く引けを取らない |
すっばらしいパフォーマンスであることは、論を待たないと思いましたね。 |
感性の結晶! |
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「オリジナル」 |
③と④はスクリャービンと書いてあって、じゃあオリジナルじゃないのか |
とも思ものの、違和感なく入ってます。 |
というか、ものすごくいろんな抽斗があって、中のきらきらした結晶を、 |
惜しげもなくブン撒いている感じなのね。尖がってもいるし。 |
時にクラシック調もあって、見事に組み入れられる。でもまあスクリャー |
ビンについては当然そうで、ショパンぽさなどが濃く出ている。 |
どれだったか、ピアノの弦を直接いじっているのもあって(⑨⑭)、それ |
はそれ面白く聴きましたね。そんなこともやりたいんだァ・・・なんて。 |
「リターン・トゥ・フォーエヴァー」だったかの超有名な⑫があるものの、 |
長い⑭が圧巻。 |
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「スタンダード」でも実は同じで(って、キラキラのブン撒きなどのことで |
す)、え?これがあの曲?と言いたくなるほど、コリア化してます。 |
モンクの曲が多いのには気づきましたが、その点はちょっと意外だった |
のですけど、モンクの曲への親和というのは多いのですねえ。そして |
聴けば、なんでモンクなのか分かった気がしました。一曲目で捕まっ |
てしまう。分解されてしまってブルースっぽさなんか感じられなくなっ |
ても、モンクはモンク。それとどこか・・・変な言い方ですが、人工知能 |
備え持つことになった感性、みたいな。 |
ま、それは言い過ぎでしょうかね、えらそうに言うほど、モンクの曲だ |
け特別!と強調するようなことでもないかも・・・ |
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ずいぶん前には、キース・ジャレットのソロ・アルバムをよく聴いた時 |
期があります。LPの3枚組や2枚組。よく売れたので、きっとイカレタ人 |
も多いはず。そのジャレットのソロとはやっぱりというか、当然というか、 |
ずいぶん違う。一曲の演奏の長さが違う。(立ち上がって腰を振り振り |
する演奏スタイルも違う・・・ハハハ。) |
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両CDともに拍手が入るところもあって、ライブ録音。ジャレットと同様 |
客を前にしていることを意識しているとするなら、ソロ・ピアノ音楽の作 |
り方などもまるで違うんだということが、どうやらわかるよう。とはいえ |
ライナーによれば、10回のコンサートから選び抜いたものであり、譜 |
面に落とし込まれたものを弾いているものから、完全にインプロヴィゼ |
ーションで弾いたものまで、含まれているそうですけどね。 |
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14年前にいただいてから、一二回聴いた程度。もったいないことでし |
た。この2枚の濃い内容が、しんどかったのかなぁ。それともこの頃 |
時々書いたりしているように、ワタシ自身の側が変化しているのか。 |
共にSJ選定のゴールドディスクなのは納得。 |
傑作アルバム! |