休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

スティーヴ・キューン/トランス

20201216(了)

ティーヴ・キューン/トランス

  Steve Kuhn TRANCE
 ①トランス 5:59
 ②ア・チェインジ・オブ・フェイス 4:58
 ③スクァート 3:00
 ④ザ・サンドハウス 3:47
 ⑤サムシング・エヴリホェア 7:48
 ⑥シルヴァー 2:54
 ⑦ザ・ヤング・ブレイド 6:17
 ⑧ライブズ・バックワード・グランス 3:09
 
 パーソネル: スティーヴ・キューン(p、el-p、作曲)
         スティーヴ・スワロウ(b)
         ジャック・ディジョネット(ds)
         スー・エヴァンス(per)
 録音: 1974年11月、ニューヨーク
 2016年/CD(SHM-CD)/ジャズ/Ⓟ&ⓒ 1975 ECM/ユニバーサルミュージック/邦盤/中古
                                 
 <★★★>

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《帯惹句》 ジョン・コルトレーンアート・ファーマーとの共演で知られるピア
ニスト、スティーヴ・キューンがポップな一面を全開した作品。フォークやロッ
クからの影響も感じさせる音作り、エレクトリック・ピアノの本格的導入が話題
を集めた・・・
 

 

コルトレーンの最後のほうでのピアニストだったんでしょうね。最後のほうのコ

ルトレーンをワタシはたいして聴かなかった。
キューンは学生時代もおしまいのころに少し聴いたけれど、正直あまり面白いと
思えたという記憶はありません。なのに最近、目に留まってリストアップしてい
いました。なんでかな。記憶では、ビル・エバンズの延長線上にいるややアヴァ
ギャルドなピアニスト、というイメージでしたが・・・
 
特にel-pなんぞはビル・エヴァンズとは似ているとは思えないし、フリージャ
ズっぽい曲についちゃあ、似る似ない等は話にもならない。似ているというなら、
大体似た年恰好のチック・コリアでしょう。エレキだと、コリアの‘リターン・ト
ゥ・フォーエヴァー’によく似ている。ラテン・フレイヴァ―がちょっと入れば
(例えばかなり乗りの良い⑤なら)、ますます似ると思う。もうワタシの記憶も
すっかり古ぼけてしまいましたから、おおよそですけどね。
フリージャズなんて言いました(例えば④)が、それっぽいだけで、正確にはフ
リー・ジャズとも言えないんじゃないか。なんだか気張ってやってみただけのよ
うな感じ。

そして、ワタシにはこの感じはなんというか、ほとんど「懐かしい」、かな。

もうまとめちゃったような具合です。
最後には語りまで入る。
とにかくいろんなこと、やってますね。チャレンジしたんだと思う。
けっしてつまんないこともないんだけれど、いまさらという気がします。
キューン、久々に聴いて、いまさらそれはないだろう、と言われそうですが、か
えって時間を感じてしまったみたい。(学生時代に戻ったような・・・ このア
ルバムが録音されたころにはもう学生じゃなくなってましたけどね)
 
録音はリアルで繊細。無機的な感じも含めて、まるでデジタル録音。

 

間違いなく、少しは気にしていたから選んだアルバムなんですけどね、 

熱の入らない鑑賞記になってしまいました。