20240504(土) |
映画 『ドミノ』
監督;ロバート・ロドリゲス/ベン・アフレック/アリシー・ブラガ/ |
ウィリアム・フィクトナー |
2023年製作/94分/米/原題:Hypnotic/DVDレンタル |
<★★★> |
始まりは、公園でちょっと目を離した隙に、娘がいなくなってしまい、刑事ロ |
ーク(アフレック)は慌てて探そうとする。 |
調べて行くと、娘がさらわれたのは、なにやら陰謀の一環らしいが、最も悪そ |
うな男(フィクトナー)が犯人のようなのに、掴まえようとしても叶わず、し |
かしいつまでたっても、自分にまとわりつくように現れてはプレッシャーをか けて来るよう。 |
銀行が襲われるというタレコミでロークが向かうと、ハードな結果になるが、 |
問題らしい貸金庫から出てきたのは娘の写真だけ。意味がわからん。 |
なんだか娘が消えてからだいぶん時間がたっているみたいなのね・・・ |
捜査の一貫で、ある占い師の女(ブラガ)と知り合う。彼女は得体のしれない |
男同様、脳を一種ハッキングして、その人間を操る能力を持っているが、その |
男(フィクトナー)ほど強力なパワーは持っていないという。でもその男の勢 |
力とは因縁があって敵対しており、逃げ隠れしているが、ロークには協力する |
という。娘を失って悲しみつづけているロークから見れば、なんで失踪したま |
んまの娘がその変な男に探されないといけないのか。妙じゃないか・・・ |
と思いはじめたら、状況が二転三転、でんぐり返りはじめるもので、なにやら |
とんでもなく変だぞ、と分かってくる。どうも、お話の最初が最初でなく、途 |
中から見せられたためにわからないのであって、本来の前提であるもっと前か |
らの話がわからないと、何が何だかもわからない。そういう作りのお話(映画)。 |
それがわかるのは、先のこと。といっても、長い作品じゃないんだが。 |
始めこそ、ロークもどこかいっぺん通りのイラつくような常識の塊みたいな反 |
応をしているが、徐々に「能力」に理解を示すような面も出てくる。それもミ ソ・・・ |
まあこれ以上は書けません。 |
タイトルは、微妙、かな。 |
それにしても、悪役らしい気取った男が発揮する「能力」は、いわば超能力と |
言っていいもので、使い方によっては世界を支配できるといっても過言でない。 |
彼は自分のために働いているのだろうか。それとも誰かのために働いているの |
だろうか・・・ SF系のお話なのですが、『インセプション』まがいの画面の |
曲がり方なんか、ほんとうはどうでもいい。周辺の状況が色々と不完全で、舌 ったらずな流れや終わり方だった気がしますね・・・ そういう表現も実はヒ ントみたいなもんです。 |
いいか悪いかはともかく、デジャヴ感が伴いつつも、プロット自体は面白いと 思いました。 |
蛇足ですが、音楽担当にレベル・ロドリゲスという知らない名を見た(監督ゆ |
かりの人?)ものの、エンドタイトル中にベテラン、ジョン・デブニーの名も |
見えました。そのためか、なるほど、というまずまずのサウンドだったとは思 |
いますが、個性は乏しく、たんなるBGMに近い出来でした。 |