20240228(了) |
映画『デスパレート・ラン』
フィリップ・ノイス監督/ナオミ・ワッツ |
2021年製作/84分/G/米/原題:The Desperate Hour/DVDレンタル |
<★★★> |
数か月前に一家の大黒柱を失い3人の母子家庭になった一家。 |
小学生の女の子はそうでもないが、高校生の男の子はショックから立ち直 |
れておらず、不登校一歩手前。母親は、子供も自分も扱いかねている。 |
ある朝、女の子を送り出し、起きようとしない男の子を起きて登校するよ |
うに言ったあと、自分は近くの山道へ走りに行く。 |
スマホ(という言い方は正しくないかもしれませんが)を縦横無尽に使い |
こなしつつ、のべつ幕なしにいろんな連絡をする、その返事を受ける。音 |
声・文字・映像、なんでもござれ。(ワタシには――時代遅れも甚だしい |
ですが――無縁の行為です・・・) ま、彼女の動機の大半は子どもがら |
みで、わかることはわかりますけどね。 |
で、突然情報が入り、学校で発砲事件が発生したという。元々精神的に追 |
い詰められている彼女は、まさにパニック。 |
いったいどれだけ遠くまで走ってきていたんだ!と思わせます。そのあた |
り、引っかかりますが、情報の内容により走って現場や避難所に向かおう とする。 |
ところが、走っても走ってもなかなか目的地に着かない。左足首をくじく。 |
あとではこけて頭を打って朦朧状態になったりもする。 |
間断なく携帯を操作しているうちに、悪いことに、子どもが関わっている |
かもしれないと思わせられるやり取りがあり・・・ |
とまあ、そんなシチュエイションものです。さらにヒートアップして行き |
ます。ランニングとスマホ、それだけ。 |
顰蹙を買うかもしれませんが、ワタシはスマホに触りっぱなし、ってのは |
正直嫌いです。ですが、ここでは、始めこそワタシの不興を買っていまし |
たが、「そら、アカンやろ!」という行為が役に立ってしまうのです・・・ |
ワッツさん自身も加わって、製作者の数がとても多いので、おそらく低予 |
算なんでしょうね。 |
アメリカの銃社会に一石を投じた作品でもあったみたいで、最後にわかり |
ました。もっともそれについては、ちょっと付け刃的な気もしましたけど。 |