休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

Ballads/ 中西俊博

20240131(了)

Ballads

 中西俊博 meets 林正樹

  

  中西 俊博(ヴァイオリン) 林 正樹(ピアノ)

  2005年/CD/ムード音楽/㈱キャスネット/邦盤/中古
  <★★★☆>

これまで聴いたCDとは違うレーベルみたい。
人気が翳って、少々ブランクもあって、あらためて活動を開始したのがこの
レーベルなんじゃないかしらん。想像ですが。
曲名は、ジャケットに任せます。超の付く名曲ぞろい。
実は中に一曲、ワタシがあまり好きでない曲も入っていたのですが、今回は
いけましたね。よかった。
①⑥⑬が古いミュージカルの曲。②③⑤⑦⑧⑩⑫が映画音楽系。④⑨⑪がそ
の他(≒ポップス系)。

編成は基本、ヴァイオリンとピアノのみ。ホントはね、ワタシにとってはこ

の編成こそが問題なんですけどね。

 
録音は当然ながら魅力的なサウンドを得るために工夫しているようです。
もっとも、ヴァイオリンの音像がちょっとでかいかなぁ、という気も。
それから、トラックによって、ひょっとすると、ヴァイオリンの中にマイク
を入れ込んだんじゃないかというぐらいやや臭い音のものもあった。
再生は、あまりリアルに聞こえてしまうものより、ラジカセのようなものの
ほうが聴きやすいかもしれない。あるいは、音をやや小さめにするとか。
演奏としては、とてもやさしいものだったと思います。ただし、ポルタメン
トを多用していまして、人によっては気になるかもしれないなぁ、とも。

               

            ポルタメントの表示)
 
曲ごとの話はパスします。
林正樹というピアニストのことは、中西のアルバムに入っていること以外は
知りませんでしたが、おそらく有名な人のようだし、相当な手練れ。
昨日1/21だったか、始まってすぐの大河ドラマ『光る君』。そのあとの、関
連の歴史解説ふうな番組をぼーっと見ていたら、林の名がテロップに出てい
ました。これだけじゃ別に何かわかるってわけじゃない。品のいいBGMって
だけでしたけど。
ドラマ本編の音楽のほうは、クラシックの素養のみならず他ジャンルの引き
出しもたくさんあると感じさせるもの。冬野ユミさんとおっしゃるかた。序
曲にも様々なタイプの音楽が盛り込まれてました。初めや最後のほうは、も
ろにラフマニノフやアディンセル(このかたはイギリス人だけど)を一緒に
したようなピアノ協奏曲風で、はじめ聞いた時はつい笑ってしまいました。
ワタシのイメージとしては、例えば1930年代から50年代にかけてのアメリ
映画の音楽で、ロシア系とかドイツ系の出身の作曲家によるものと思わせる
フレーズや音色を意図的に参考にされていらっしゃるみたいでした。
序曲のオケはいつも通りN響。指揮は確か広上淳一。ピアノは今や日本で一
番有名なピアニストと言っていいでしょう、反田恭平さんの名が載っていま
した。

 

ヴァイオリンは若々しいものの、写真によれば、18-9年前ながら、だいぶん
オッサン(年配)になられているように見えました。