| 20230626(了) |
Flappers
and Philosophers
/ TOSHIHIRO NAKANISHI
| ①POKER FACE |
| ②おきろスネークマン |
| ③WHITE ON BLUE |
| ④FAKE GAME |
| ⑤HAT TRICK |
| ⑥IMPATIENCE |
| ⑦SOLID VISION |
| ⑧ART OF LIFE |
| ⑨フラッパーと哲学者 |
| ⑩BOOKS TALK AT MIDNIGHT |
| ⑪LANDING GOOD |
| 作曲&編曲;中西俊博 (パーソネル省略) |
| CD/1993年/ヴァイオリン・ムード/FOR LIFE/邦盤/中古 |
| <★★★☆> |

| またまた中西のアルバム、見つけました。多分好きなのです。 |
| 最近よく考えることがある。セッションでいいプレイをするために大切 |
| なものは何だろうか・・・。 |
| 音と音との会話の中で瞬間のひらめきを生み出す感性。自分がどのポジ |
| ションにいるべきかを判断して、その時に合ったプレイをするためのセン |
| ンス。そしてひょうげんしたいものをそのまま形を変えずに音にするため |
| のテクニック。 |
| スポーツも同じだと思う。みがかれた個人技はチーム全体を見わたせる |
| 広い視野があるからこそ生きる。そしてプレイに会話が生まれる。これが |
| 選手を、観客を熱くする。 |
| いつまでも音楽を愛しプレイを続けていける人は、テクニックを超えた |
| センスとそれに勝る感性を持っているのだろう。だから人は練習を重ねる。 |
| 目的は一つ。最高の会話がしたいのだ。 (中西俊博) |
| もう30年前のアルバム。録音のあと、結構ぶっ詰まって疲れてたんでしょう |
| かねえ。文章はこれのみ載せられていました。こういうジャンルのアーティ |
| ストは「インタープレイ」こそが目的、なんてことになっちゃうんだろうな。 |
| それって高級「薬物」みたいなもんだし、現実的な「薬物」にも近い・・・ |
| さてさて、いろんなものを聴かせてくれます。 |
| ①はテクノ・ポップ+ジャズ・フュージョンといった感じの編成のバックを |
| 付けたヴァイオリン。調子のいいアップテンポ。 |
| ②はミディアムで他のアルバムで聴いたことのある曲だが、まるっきり違っ |
| た少しコミカルな編曲。エレクトリック・ヴァイオリン。 |
| ③はしっとり始まるも、ボサノバに溶けて行く。 |
| ④これも聴いた曲。E・ヴァイオリン。トロンボーンやフリューゲルホーン、 |
| テナーサックスなどが加わってフュージョン。ちょっとだけアイリッシュ風 |
| 味。 |
| ⑤アップテンポのサンバ。3人ほどでスキャットもはいり、とてもいい感じ。 |
|
ワタシ、サンバは好きですねぇ。ハット・トリックって、「サッカー」の? 野球の? |
| ⑥ギターとピアノのトリオ。アメリカ南部のブルース調の情緒がヴァイオリ |
| ンで甘ったるく迫り、どこが「短気」? |
| ⑦都会的で強いリズムはここまではないもの。編成がやや増えてバリトン・ |
| サックスが利いている。中西がVlnとE・Vln以外にE・ピアノやピアニカも。 |
| ⑧本人のVln、E・Vln以外はピアノとシンセ。森の木漏れ日や沢のせせらぎ。 |
| ⑨タイトル曲でなんとなく聞き覚えがある。ミディアムテンポの都会のジャ |
| ズ・ムード。ホーンやブラスがセンス良くちりばめられている。編曲は別人。 |
| ⑩初の三拍子で、弦楽四重奏スタイル。チェロはなんと溝口肇!ちょっとエ |
| スニックな匂いも、古ぼけたミステリー調ふうな感じも(こりゃ妄想)。 |
| ⑪アフリカ系のリズムで始まるも、エンディングに向いたアップテンポのジ |
| ャズへ舵を切って、エンドロールの感覚。 |
| いろいろなジャンルを取り込んで、せんだってのパリものに勝るとも劣らな |
| い、意外に優れたアルバムなんじゃないかと思いました。フュージョンとは |
| 言えるかもしれませんが、やはり彼独特のさまざまなタイプの寄せ集め方 |
| としか言いようがない。ヴァイオリン演奏自体は多くは電気を通し、美音を |
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殺し、むしろあえて美しくない音にしているみたい。これまでとは大分違っ たイメージ。 |
| それが「哲学者」? (好まれないとすれば、美音を封印したことか・・・) |
| 仕事場でも車中でも楽しみました。 |
