この作品がオスカーを6つも獲得したのは、ちょっとわかりません。ワタシに |
はやっぱりわかってないことがいろいろあるらしい。 |
ワタシの問題かもしれないが、あるいは、アメリカがミュージカル映画に飢え |
ていたからなんじゃないか、なんてこともあるのかしらんね。 |
でも例えば・・・撮影や音楽がとにかく平板、平凡で、冴えが感じられなかっ |
た。音楽のうち大事な楽曲が『ロシュフォールの恋人たち』でミシェル・ピッコ |
リが歌う曲(M・ルグランの曲)に似ていて(似せて?)、まあ悪くはなかった |
かもしれないけれど・・・その一曲ぐらいでは全体は支えられない。それに、 |
ストーリーの上でポピュラーやフュージョン系の曲が出てくるのはともかくとし |
ても、男性主人公がモダン・ジャズ・ピアニストを目指しているのに、ジャズ音 |
楽がミュージカル上のナンバーとのギャップがあまり生じないようにと考えで |
もしたのか、本来のジャズのほうが妙に古臭いアレンジや演奏だったのには |
引っかかってしまった。 |
あれだって決して死んだ音楽というわけでもないんだから、いいじゃないかと
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言われれば、それまでだし、『セッション』のような異常に神経質なものである
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必要もないのは当然なんですが(意味がちょっと違いますナ!)、ワタシには
満足というところまではいかなかった。
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点数は甘目です。 |
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ところで、ゴズリングのピアノにはびっくり。もともとある程度弾けたそうです。 |
それを2-3ヵ月練習してもっと弾けるようになって撮影に臨んだそうな。たぶ |
ん、弾き真似が一層それらしくなるように練習したということなんじゃないか |
と思ったところ、なんとなんと、実際に彼が弾いているんだって。興味を覚え |
たのか、スマホを持たないワタシに代わり、カミサンが調べてくれた。ホンマ |
かいな。 |