休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ラ・ラ・ランド』 La La Land

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20180101(了)
映画『ラ・ラ・ランド』 La La Land
  監督:デイミアン・チャゼル//ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン
  音楽:ジャスティン・ハーウィッツ他
  2016年/米映/128分/DVDレンタル
  <★★★>

やっと年を越してからのメモに入ります・・・
なんとなく正月向きかと思って・・・
〈映画.com解説から〉 「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル
監督が、ライアン・ゴズリングエマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画
売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷
彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ち
て意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャ
ズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミ
アは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演
奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互い
の才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく・・・
さまざまなミュージカル(映画)のオマージュ的な作品とのこと。
歌や歌唱がどうの、踊りがどうの、ストーリーがどうのといったあたりに大きな
不満はなかったのですが、とくにゴージャスとは思えないし、なにやら気恥ず
かしく、ピンときませんでした。
ストーリーはヘンな言い方をすると、とっても無難だったと思います。シナリオ
のことはよくわかりません。よくできたものだったのかもしれません。監督が
長い間温めていたものだったようですしね。
こういう未来もあり得たじゃないかというのを、おしまいにそこそこ長く提示し
て、エンディングをしゃれた感じにしようとしたというか、苦くならないようバラ
ンスを取ったようなのは、強引ではあっても、こういう表現もありかなという気
も起きました。

この作品がオスカーを6つも獲得したのは、ちょっとわかりません。ワタシに
はやっぱりわかってないことがいろいろあるらしい。
ワタシの問題かもしれないが、あるいは、アメリカがミュージカル映画に飢え
ていたからなんじゃないか、なんてこともあるのかしらんね。
でも例えば・・・撮影や音楽がとにかく平板、平凡で、冴えが感じられなかっ
た。音楽のうち大事な楽曲が『ロシュフォールの恋人たち』でミシェル・ピッコ
リが歌う曲(M・ルグランの曲)に似ていて(似せて?)、まあ悪くはなかった
かもしれないけれど・・・その一曲ぐらいでは全体は支えられない。それに、
ストーリーの上でポピュラーやフュージョン系の曲が出てくるのはともかくとし
ても、男性主人公がモダン・ジャズ・ピアニストを目指しているのに、ジャズ音
楽がミュージカル上のナンバーとのギャップがあまり生じないようにと考えで
もしたのか、本来のジャズのほうが妙に古臭いアレンジや演奏だったのには
引っかかってしまった。
あれだって決して死んだ音楽というわけでもないんだから、いいじゃないかと
言われれば、それまでだし、『セッション』のような異常に神経質なものである
必要もないのは当然なんですが(意味がちょっと違いますナ!)、ワタシには
満足というところまではいかなかった。
点数は甘目です。
ところで、ゴズリングのピアノにはびっくり。もともとある程度弾けたそうです。
それを2-3ヵ月練習してもっと弾けるようになって撮影に臨んだそうな。たぶ
ん、弾き真似が一層それらしくなるように練習したということなんじゃないか
と思ったところ、なんとなんと、実際に彼が弾いているんだって。興味を覚え
たのか、スマホを持たないワタシに代わり、カミサンが調べてくれた。ホンマ
かいな。