休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

マンハッタン・トランスファー ファイブ・オリジナル・アルバムズ 1/2

マンハッタン・トランスファーの素晴らしい歌唱

とクロスオーバーアレンジ

昔、ちゃんと聴かなかったのです

 

20240127(メモ了)

マンハッタン・トランスファー

/ファイブ・オリジナル・アルバムズ

  THE MANHATTAN TRANSFER 1&2/5

(1)マンハッタン・トランスファー・デビュー 
   Ⓟ&Ⓒ 1975 Atlantic  34:41
(2)モダン・パラダイス  
   Ⓟ&Ⓒ 1981 Atlantic  36:30

 

   2010年8月/CD/5枚組/ヴォーカル/WMJ(限定盤)/邦盤/中古
   ジャンル:ヴォーカル・ジャズ、ア・カペラ、フュージョン、ヴォーカリーズ
 
   73年再結成時のメンバー
    シェリル・ベンティー
    ジャニス・シーゲル
    ティム・ハウザー
    アラン・ポール

1969年に結成され1971年にいったん解散したが、旧メンバーのティム・ハウザ
ーが中心になって73年に再結成。ここから本格的活動。ジャズ系ヴォーカル。
この5枚はすべてスタジオ録音で、これまでにメンバーも替わりながら21作のア
ルバムを作っている。ほかにライブアルバムが5枚、コンピレーションが5枚、
シングル盤も多い。『トワイライトゾーン』のテーマ曲がやっぱり有名かな。
メンバーを替えながらいまだに活動は続けているみたいですが、知らないです。
この5枚セットはどういうコンセプトのものなのかわかりません。この邦盤に
は限定盤と謳っているものの、日本だけのものではないようです。
アルバム数がまとまっているのがこれのみだし、意外に安かったので、仕入
てみる気になりました。過去になにか1枚手に入れてみたことはありますが、
なんだったか思い出せない。どこにしまい込んだかもわからない。
日本で人気も出て、仕事上大変な枚数を出荷したことはよく覚えていますし、
キレがあって上手いとは思ったが、何故か若い間は興味が持てず、うっちゃら
かしてきました。
ワタシはもう何度も書いていますが、「シンガーズ・アンリミテド」という、
ジャズ系とはいってもライヴをやらない、多重録音を駆使してベターっと美し

い(といっても混濁はしない)ハーモニーが持ち前のグループの大ファンで、

マントラにまでは手が届かなかった。

タイプは大きく違うがジャズ系ではあって、重なる部分もあった。ヴォーカル
グループとして、70-80年代には双璧だったんじゃないかなぁ。マントラ
(なんて言ってました)のほうがはるかに人気があったけどね。
今聴けばどう感じるかなと、選んでみました。
曲名はジャケット任せ。ライナーノーツは本来は入っているのですが、これに

残念ながら入っていませんでした。文句は言って認めてもらえたが、まぁこっ

ちのチェック不足。

細かく書かないで済む。

(1)

デビュー盤となっているけれど、スタジオ録音では2枚目。白人系の古いポップ

ス、少し新しいポップス、黒人系のゴスペル、古いポップス、新し目のポップス、

古いジャズ、モダンジャズ、古いダンサブルなもの・・・等々お披露目的な意図
があったのでしょう、とにかく色々。そしてほとんど原曲に寄り添い、元のイメ
ージを壊さないアレンジした感じ。始めこそきりっとしていない気もしたが、聴
くうちに乗ってきた。「だんだんよくなる法華の太鼓」、古いネ。<★★★☆>

(2)

6枚目のアルバム。一曲目、クロスオーヴァー系のバンドの上に聞こえる歌唱の
キレの良さはまったく素晴らしい。これで完全にいかれてしまう。
全体的には(1)のように色んな時代を拾っていて、味付けは明るい。声のハー
モニーが絶好調。クロスオーヴァー系のアレンジはオリジナルもちゃんと立てて
いて、かつスマート。④は「007」のジョン・バリーのではないテーマを使って
いるのが面白い。最後⑨のアカペラの「バークレー・スクェアのナイチンゲール」は実に美しい。

シンガーズ・アンリミテッドにもアカペラの歌唱があったような気がする。

(1)同様LPの時のままのアルバムはたった36分台のいかにも短い収録ながら、

全曲密度が濃い。名盤じゃないかな。             <★★★★>

次が長くなっちゃったんで、ここで切ります・・・