20200321(了)
ELLA FITZGERALD VOL.2
SIX CLASSIC ALBUMS
(Disc1)
①LIKE SOMEONE IN LOVE - 1957 ★★★★
1~15 (フランク・デ・ヴォール/arr.& cond.,スタン・ゲッツなど)
②PORGY & BESS(with Louis Armstrong) - 1957 ★★★☆
16~19 (ラッセル・ガルシア/arr.& cond.,ジャッド・コンロン・シンガーズ)
(Disc2)
②PORGY & BESS(with Louis Armstrong) - 1957 Cont.
1~11
CD/2013年/4枚組/ジャズヴォーカル/REGOJ/輸入/中古
第1集を聴いてからからずいぶん経ちました。もう4,5年たっちゃったん
じゃないかしらん。なかなか順番が回ってこなかった。
①はウィズ・ストリングスといった類で、基本すべてラブ・バラード。
エラにもこんなアルバムあったんですね。エラとしては、最高に甘くか
わいく歌っています。ほんとうに丁寧な歌唱。無論このジャンルには強
豪がいっぱいいますからね、色気よりは声質からしてスウィングするほ
うが主のエラとしては、一枚ありゃあ十分、みたいな珍しい録音なんじ
ゃないか。 ワタシが知らないだけで、ほかにもあるのかもしれませんけ
どね。それにご本人だってこういう歌い方も決して嫌いじゃない・・・
そんな気がしました。
映画音楽のサントラもいろいろ担当したフランク・デ・ヴォールがアレ
ンジと指揮。さすが。録音が古臭く豊かな音とは言えないけれど、十分
立派。知った曲がちらほらあるのも良かったな。
②エラとルイ・アームストロングのバックは、ラッセル・ガルシアのア
レンジと指揮によるラッセル・ガルシア・オーケストラ、ジャッド・コ
ンロン・シンガーズ。このバンドは知りませんでしたが、無難以上のア
レンジと演奏。なかなかニュアンス豊かにつけてました。
こんな63年前の古いアルバムに言うことでもなかろうが、エラとサッ
チモの歌を中心にしたジャズそのものに仕立てたものに、立派なオーヴ
ァーチュア(序曲)をけたこと自体が、なんだかすごいじゃないか…
実はこのエラとルイの『ポギーとベス』はずーっと敬遠してきたんです。
ジャズのアルバムとしてはどう見ても特殊な位置づけになる。クラシッ
ク作品(≒オペラ)に近いし、黒人だけのものだし。だからなのかもし
れない、、、って、敬遠/忌避の理由にはなってませんけどね。
でもまあ、そんなに敬遠し続けなくてもよかったかな。全体の構成もア
レンジもお二人の歌唱も、ドラマにこだわったものじゃなく、ジャズの
スタンダードナンバーとなってしまっている名曲を、序曲以外はいわば
上手くつないだだけ。
少し構えさせられはしたけれど、思った以上に楽しめました。
元のアルバムで、無理やり二つに分けました。
というのは、元の6枚のLPを4枚のCDに入れるという企画だからです。
7枚のアルバムを4枚に入れなおしたものと大して変わりません。悪評は
当然です。
残りは後日・・・