休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ジュリー・ロンドン Vol.2 2-2

JULIE LONDON  VOL.2

 4CD・EIGHT CLASSIC ALBUMS 2-2

(DISC2)
〈3〉JULIE...AT HOME - 1960                 〇
   ①-⑫
〈4〉AROUND MIDNIGHT - 1960              ☆
   ⑬-㉔
(DISC3)
〈5〉SEND FOR ME - 1961                   △
   ①-⑫
〈6〉WHATEVER JULIE WANTS - 1961           〇
   ⑬-㉔
(DISC4)
〈7〉SOPHISTICATED LADY - 1962              〇
   ①-⑫
〈8〉LOVE LETTERS - 1962                   〇
   ⑬-㉔
 
   2019年/CD/4枚組/ヴォーカル(ジャズ系)/REEL TO REEL/輸入
   <★★★~★★★★>

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3枚は一挙に行きます。

(3)JULIE...AT HOME                              

歌はともかく、ストリングスなしのジャズ系のアレンジが利いて見事な出来。

(4)AROUND MIDNIGHT                            

やはりここまでのアルバム中、間違いなく頭抜けている。
弦がべったりへばりついているが、アレンジは最高で、歌唱も併せてベスト。
こういうバックに甘ったるいストリングスを主にした歌唱は、どこか好きに
なるわけにはいかない、みたいな主義があって、若いころはあまり聴かなか
ったのですが、今は抵抗もヘッタクレもなくなっちゃいました。
ハイ、全てバラード。まったくたるまないですね。
あと4つのアルバムの中に、これに匹敵するものがあるんかいな。

 

(5)SEND FOR ME                                

同じようなものは続けないようにしてるんだろう。今度は殆どがブルースや
ビーバップやロックンロールふうなものばかり。出来の良し悪しは正直なと
ころわからない。歌っている方はわからないが、自分が好きじゃないってこ
とは、はっきりしている。

(6)WHATEVER JULIE WANTS                        

これはビッグバンドにストリングスのオブリガート付きというスタイル。(4)
のようなオーケストラという感じじゃない。だからアレンジも似ているようで
違う。でも、これ、いい出来だと思う。ちゃんとした「ジャズ・ヴォーカル」
アルバムになっている。問題は、音質がいまいちだったこと。リマスタリング
のせいなのかもともとよくないのか、音がやや薄っぺら。

(7)SOPHISTICATED LADY&(8)LOVE LETTERS         

この二つは(6)の続きという感じ。もっともジャズっぽさは引っ込んで、熟女
のポップス。
音も似て、弦など不満があるものの、上々の出来だと思う。
 
結局(4)を凌駕するアルバムはなかった。しょうがありません。
(4)の次は(2)、そのあとは(3)(6)(7)(8)が同列という感じでしょ
うか。これらは間違いなくワタシには楽しめるもの。いい選択でした。
 
ラジカセのようなものじゃアカンかった。結局、少し雑いんだが、車の中の音
場が良かった。それと、上手いことリマスタリングされているもんだと思う。
これより新しいものになると、要らないと思われる音を省くことで、かえって
音が痩せてしまったりするのに、このアルバムの年代頃までの音は、省きよう
がないのか、あまり痩せてしまったという気がしない。なんてね、屁理屈はと
もかく、実際の理屈としてどうなんでしょうか。そんなことあるのかな。
文句はあって、いくつか書いた。60年前の録音だ!とつい言いたくなった。
けどね、音はだいたいのところよかったと思いますよ。1955年あたりとは
全然違う。
こっちが生きている間に(知らぬ間に)どんどん技術が先へ進んじまった。

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