休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ポンチョ・サンチェス/アフロ・キューバン・ファンタジー

20231207(了)

PONCHO SANCHEZ

 /Afro-Cuban Fantasy

 ①Ritmo Remo 6:03
 ②Morning 5:53
 ③Subway Harry 4:40
 ④Guapacha 5:56
 ⑤Darn That Dream 4:29
 ⑥Sambroso 4:40
 ⑦Willow Weep For Me 6:14
 ⑧Afro-Cuban Fantasy 6:51
 ⑨Ven Pa Bailar 4:45
 ⑩Close Your Eyes 6:14
 ⑪I Remember Spring 4:59
 ⑫Playboy's Theme 5:22
 
  ポンチョ・サンチェス
  ゲスト;イアン・リーヴズ(2)(5)&(11)
  録音:1998年、ロスアンジェルス
  CD/サルサ~ラテンジャズ/Ⓟⓒ 1998 Concord Records Inc./輸入/中古
  <★★★★△>

マンボやチャチャチャやサルサとジャズが組み合わさった音楽で、まあ、サ
ンバやボサノバとジャズの相性がいいのは若いころから聴き馴染んでいたわ
けだけれど、これがそうしたものに劣らないと分かったのはだいぶん後の話。

様々なモダンジャズを聴くようになってから、ン十年もたってしまっていま

した。

 
ポンチョ・サンチェスも、もう何枚目かで、これもとてもいいですな。カリ
ブ海由来ではあっても、この音楽はあくまでアメリカの大都会で生まれたも
の。あれこれ考えてもしょうがないんで、「ラテンジャズ」でいいんじゃな
いでしょうかね。ひたすら、乗りがよく心地よい音楽。
ワタシにとっては、現代音楽を含むクラシック系の音楽の間に時々入れたく
なるという、インターミッション的なものです。
 
今回は、フリッツ・ライナーの録音で、リヒャルト・シュトラウスのオーケ
ストラ曲やオペラの抜粋を延々聴き続け、満足したものの、腹いっぱい。
(CDのレーベル面にカッターで何本も直径の線を入れたら、結構音の抜けが
良くなったみたいでした。CDにより効果の多寡はありましたがね。でもそう
してしまった以上、これらのCDは、もう瑕もので売れないだろうなぁ・・・)

ああ、ライナーの前は、ドン・エリスのうるさいジャズを聴いていてました

っけ・・・

 
で、ちょうどこれが届いた。
嬉しいことにこのCD、間違いなく出来がよかった。でもそれだけじゃ鑑賞記
にならないんで、ウーン、困りました。乗りがよく心地よい音楽だって、も
う書いちゃいましたしねぇ。

そうですね、ラテンとしてもジャズとしても「本格」じゃないですが、実にス
ムーズに組み合わさっていて、コンガその他の打楽器のリズムの上に、ビッグ
バンドのようなブラスやリード系が重なり、そこへソロ楽器がインプロヴィゼ
ーションをジャズらしく絡める。たって、楽器数は多くないので、和音はしっ
かりしていても音は軽い。そして何より滑らか!みんな手練れなんだよ。
リード系のソロはScott Martinという人がほとんど一人でこなしていましたが、

とてもうまくて、ソプラノ・サックスなんかちょっとコルトレーンを思い出し

ました。

ダイアン・リーヴスが3曲で歌っていました。ワタシ、このかた名前しか知ら
ない程度なんですが、カーメン・マックレェの歌唱を若くしたみたいな感じで

(ま、譬えが良くないか・・・)、このサンチェスの音楽とまさにピッタリ。

②なんか絶品でした。
歌の入っていない絶品というなら、⑥⑧⑪あたり。でも、そのほかもよかった

から、優劣はつけにくいというべきです。②も加えると、同じフレーズの繰り

返し部分があって気分が高揚するという点が共通しているから、しっかり乗せ

られているわけです。

ほとんど完璧なアルバムなのに、一曲⑨で、サンチェス自身の歌がそこそこ入
っていまして、これがちょっと雰囲気を壊すというか、間が抜けた感じでした。

しゃーないかぁ、リーダーだもん。

名作アルバムだと思います。

 
そんなところです。ダンサブルな曲も多く、いたってスマートな音楽。
ワタシは踊りません。どうも踊るということをしたことがない。手拍子をと
るというようなことはやってましたけどね。
若いころは苦手だった中南米系音楽、ジジババが好む傾向があるのかしらん。
たいてい聴けるようになっちゃいました。(と、これは何度も書いている)
 
 
明けましておめでとうございます。
本年もよろしく。

 来客予定は娘を除きすべてオシマイ。無駄に疲れるカミサンほどではない

 が、疲れました。