休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

「ラムの大通り」サントラ ド・ルーベ

20231018(メモ了)

「ラムの大通り」オリジナル・サウンドトラック

      ;フランソワ・ド・ルーベ

①ラムランナーの歌/クレジット・タイトル曲
②ラムの大通りで
③盲人ゲーム
④ポサーダ/グラモフォン・ルンバ
⑤ロナルドの歌
⑥サナダムシのラグタイム
⑦海戦
⑧タンゴ・デル・パティオ
⑨リンダとコルネリウス (ヴァージョン1)
⑩マック・アリスターのウェディング・ソング
⑪ベン・モー・ホテル
無声映画
⑬愛の喜び
⑭禁じられたラグ
⑮リンダとコルネリウス (ヴァージョン2)
<ボーナス・トラック>
⑯ラムランナーの歌 (未発表ヴァージョン) 
⑰エキスプレス大通り (未発表ヴァージョン) 
⑱リンダとコルネリウス (未発表ヴァージョン) 
 
 Tot.42:00
 CD/映画音楽/Ⓟ Sido Music/ⓒ Univarsal Music France/邦盤/中古
 <★★★>

  映画は 1971年製作/仏/125分/原題:Boulevard du Rhum
  ロベール・アンリコ監督/ブリジット・バルドー/リノ・ヴァンチュラ
禁酒法時代のアメリカ、1920年代、ジャマイカからニューオルリンズへのラ
ム酒密売のルートがあったそうな。そのラム酒を密売をする船員とハリウッ
ドの女王の波乱万丈の恋物語で喜劇だそうな。1972年か73年の封切でしょう。
就職したころだから映画どころでなかった。そのちょい前の「冒険者たち」
「サムライ」(共に1967)、「さらば友よ」(1968)なんかはちょうど田舎
学生時代で、観ましたね。それらの音楽を担当していたのがこのフランソワ
・ド・ルーベ。若くして事故死しちゃった。
これらの音楽は、ほかに類例のない独特のもので、忘れようがない。
少ない楽器を独特の用いかたをし、映像を忘れられないものにした立役者じ
ゃないかと思いますね。もっとも相当な変わり者だったにちがいない。
ただし、挙げた三作品はいずれもコメディではないんで、どうなのかなぁ、
と。安くなっていたので、聴いてみることにしました。
 
面白い楽器の使い方、それも少ない数で作られたものが大半で、独特さはや
っぱりさすが。それにコメディにもとても向いていて、合っているとは思い
ます。でも、いいなあと思えた曲はせいぜい半分ぐらいかな。
メキシコがスタートらしく、メキシコ音楽が2つぐらい入っていたし、バル
ドーが歌う3曲ほどのうち、ひとつなんかやたらと転調する難しい歌でね、
これを上手にこなしてはいたけれど、彼女の歌が聴きたいわけじゃなかった

しね。「r」のものすごい「うがい音」にはつい聴き惚れた(≒真似できな

い)けど・・・

それから珍しや、ストリングスが厚めの曲もありました。らしくはなかった。
そのほか特徴的なところでは、モリコーネ調のトランペットがあったっけ。

①が(だけでもないけれど)基本のテーマで、手を変え品を変えして様々に
音色を変えて出てくるのは、まあ映画音楽の常道ながら、オケでないこうし
た形のアレンジは、案外新鮮でした。基本好き嫌いの★だからね、やむなし。
曲ごとに色々面白い表現があって、それこそがルーベの特色なのですが、今
回は、気に入ったものとそうでないもの(古いソースミュージックが複数あ
る)がはっきり分かれてしまった。個々バンドのコメントはめんどくさいも
んで、パス。そんなところです。