休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画音楽つれづれ

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5/9(月)
 
雨降りです。この春雨、続きそうで、明後日のゴルフがやたら気がかり。
恨めしい・・・
 
富田勲さん亡くなってました。
シンセサイザーによるアレンジや「料理教室」、とりわけ「新日本紀行
が有名だったけれど、イメージとしてどうしても離れないのが、「新日本
紀行」の日本の田舎や里山の景色の雰囲気。このたかが30~40秒ほ
ど(だと思う)のテーマは、もう高校生のころから涙が出るほど好きで、
たしかいつのころかアレンジだか録音だかが変わった時があって、馴
染むのに時間がかかったような記憶すらある。
いくつもの大河ドラマでもそうしたいかにも日本らしい(首相じゃないけ
れど)雰囲気のものがあったはずだけれど、もう覚えていない。
映画だと『たそがれ清兵衛』なんかにそれはふんだんに入っていた。こ
れにはシンセもたくさん使われていたけれど、アコースティックと混ぜて
いて、違和感はなかった。中国のニコだっけ、そんなのも入っていた。
 (冨田のCDかけ始めました)
映画『学校』シリーズは全く観ていないが音楽はいいものだったらしい。
『隠し剣 鬼の爪』(‘清兵衛’と同じく山田洋二監督で藤沢周平原作)も
よかったですねえ。日本らしいというのとは少し離れて、でもしみじみと
した雰囲気横溢という感じのもの。
ちょっとお涙ちょうだい的音楽?
いいじゃないですか!
 
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久々、映画音楽の方向へ脱線してみます。
昨日の新聞に「映画音楽の変遷」という記事があった。「エンニオ・モリ
コーネ映画大全」(多分本やね)が出るのに合わせているみたい。モリコ
ーネも今回、なんと初めてアカデミー賞を獲った。(『ヘイトフル・エイト』)
 
  『グランド・ブダペスト・ホテル』『ゼロ・グラビティ』『ライフ・オブ・パイ
  『アーティスト』『ソーシャル・ネットワーク』。昨年まで過去5年間の米
  アカデミー賞で作曲賞を受けた作品を列挙してみた。この中から一
  体どれだけの曲を思い出せるだろうか。
 
と書き始めている。
最後のは観ていないが、観たものだって、勿論覚えてませんな。そんな
必要ないなんて言う方もいそうだが、まあそれはほっといて・・・
で、以下の理屈なんて、前々からわかってますが・・・ここでは、結論的に
は、
 
  ・・・は「映画音楽がアンビエントになってきた」と憂える。アンビエント
  とは環境音楽のこと。「メロディが明快な主張を持っていない。他の
  作品にも転用可能で、使われた映画の記憶を呼び起こさない」
  ハンス・ジマーら現代の人気作曲家には、分りやすい王道路線がダ
  サく響いているのだろう・・・
 
だいたいその通りでしょうね。
富田さんの音楽も案外、いわばアンビエントなものが多いと言えば多い
のです。
聴いただけで、映画が観たくなるような、あるいは映画が思い出せるよう
なのが、映画音楽の王道だ(だった)というわけです。最近の「アナと雪の
女王」がそうだし、かつての角川映画ジブリのアニメもそうだった。また、
2010年にキネマ旬報が人気投票で映画音楽のオールタイムベストを選
んだところ、上位には40年代から70年代の作品が並んで、21世紀では、
58位の「トーク・トゥ・ハー」までないんだって。
映画ファンは‘そういう’音楽を待っている。「ヘイトフル・エイト」はさしず
めそういうもの。一度聞けば忘れられない曲が冒頭から流れてくる・・・と
結んでいる。中のいろいろはとばして紹介した。ちょっと分りやす過ぎる
かな。なかでも60年代70年代は黄金期で・・・
ワタシはなにも上記「王道」がヨロシイというつもりじゃない。王道もいい
が、好きなのは素敵なオーケストラ曲という括り方が近いですから。
ともあれ、ワタシの好きな作曲家たちも、その優れた作品も、おおむね
この時期に集中しているとは言えそうです。ホントはもうちょっと前のも
入れたいところではあります。
かなりの有名どころはともかく、あまり有名とは言えないものについては、
40年50年も前になるから、CDで出し直されたものでも当然手に入りにく
くなってしまった。特に邦盤仕様はすぐに廃盤になるので、ダメ。
ワタシはテーマ音楽だけでなく、ひとつの映画の音楽を出来るだけまる
ごと聴きたいものだから、スコア・ヴァージョンのアルバムオンリーという
わけで、更に狭き門になっている。こういう音楽が好きというひと、案外
多いのです。挿入歌やテーマソングはほぼ不要。歌のコンピレーション
物のようなのは、はなから対象外・・・。
価値がワカラン中古屋であっと驚くモノを見つける喜びはあるものの、
近頃ではごく稀。そこで今やなんでもネット。
ネットに出す連中はずーっと前から値を釣り上げて出品、網を張ってい
る。彼らは数百枚レベルで発売し直されたCDなどを買い占めて、儲け
る努力を営々としてきていたんだねぇ。業界を知らないわけでもないの
に、ボンクラだったワタシでも、この頃はよくわかってます。
何度となく書いてきた古い愚痴。
話変わって・・・
昔のサントラ音源はとんでもなくひどい音で、「名画」を観るときはワタシ
はやたら気になってしまう。昔の作曲家にも優れた方は多く、その辺で
好きなクラシック(の作曲家)との接点が結構ある。
とにかく30年第40年代50年代あたりの映画になると、サントラの音の粗
末さは情けないもので、リマスターしたところでたかが知れている。そこ
で、残ったスコアを元に録音し直すなんてことが、LP時代の後半になる
と出てきた。こうした企画の中にすばらしいものがあって、これをさらに
CDのためにリマスターして出されてきて、ワタシも10数枚だかは手に入
れて楽しんできた。
中には、音楽、良さそうなんだが、スコアが紛失してしまっているという
のも数限りなくある。
そういうものの中から作品を選んで、耳で聞いてスコアに落し、そいつを
録音するなんてことも行われてきた。少しだけ聴いたことあるけれどね、
上手く行ったようなのも、どうもなあ、というのもある。だいたい元がよかっ
たんだかよくなかったんだかって問題もあるんだろうけど。
こういうの、今のテクノロジーでは復元できないものだろうか。スコアにな
っちまえばしめたもの・・・
黄金期の音楽だって、あと何年かすれば、もっといい音で聴けるように、
再録音するというようなことも企画されるんじゃないかと思うが、、、どう
だろう、その頃には、もうそんなものに興味は持っていないだろうなあ、
あるいはもうあちら側に行ってしまっているかも。
だらだら・・・