休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『RRR』

20231016(了)

映画『RRR』

 監督;S・S・ラージャマウリ//ラーム・チャラン/N・T・ラーマ・ラオ・Jr.
 2022年製作/179分/インド/原題:RRR/DVDレンタル
 <★★★△>

カミサンが借りたDVD。ほぼ3時間!カミサンは途中で離れてしまったが、ワ
タシはついに最後まで観てしまった。確かに長すぎるし、突っ込みどころも満
載で、そんなアホなと思いつつも、大いに笑える漫画調。題材は現代史的なも

ので深刻さがちょっぴり。イギリスはこの描かれ方には抵抗・異論があるでし

ょうな。

今から100年前頃の英国統治下のインドのお話で、方法は違っていたけれど、
むやみやたらと強いインド男二人が、占領国側に楯突く。一人はえらく気の長
い計画に基づいていたので、そのための誤解が長引いたり、色々と事情説明の
ための遡りが必要だったから、尺の長さにも繋がった・・・ というのはちょ
っと違うか。いや、そうだよなぁ。
 
二人の友情が偶然発露したり壊れたりするのがベースのような感じなんだけ
れど、本当のベースはやっぱり統治されていることそのもの。統治する英国
の軍隊がひたすら悪者。
だから長いわりに、図式はきわめてわかりやすいから、よくもよくもまあ、
ここまでアクション(ワイヤーアクションも多かったなぁ)と感情の乱高下
などで引っ張れるもんだと、感心させられましたね。
最後の歌や踊りはもちろんお約束通りなのですが、ドラマの中でも二ヵ所あ
った。ひとつは、友情の爆発時の踊りのフリなんかすごくシャープでしたね。
ああいう編集などお手のものなんでしょう。
で、今一つは踊りはないが、一人が捕まって大群衆の見ているまん中でひど
い拷問を受けながら、延々抵抗を歌うシーン(もろミュージカル)があって、
これが群衆の祖国を思う気持ちに火をつけ、暴動に発展しそうになる。
 
おしまいのほうでは、ヨレヨレのはずの一人が、薬草みたいなものでいきな
り元気になって、出てきた格好がランボー。「おおっ!」 で、大笑い。
「バーフバリ」がなんなのかも知らないワタクシメではありますが、人気映
画製作グループの作品だそうで、人気が出たせいか、なかなか豪華な大作。
 
独特の外交スタイルを取り続けているインドは、世界を動かす大国になるん
だという意欲満々に見えます。おりしも世界一の人口を誇る国になったと伝

えられたばかり。人口が減り始めるのはかなり先のことになるんでしょうか

ね。

そして映画の製作本数も確か世界一だとか。これは続くのかな?
世界のあちこちで「過激な右派」の言説に、多くの(保守傾向の)国民が取
り込まれたり、右往左往している。なんだかゾワゾワするが・・・インドっ

て、そういう意味では、どうなんだろう・・・ なんて、感想文としては行

き過ぎか。

 

カミサンの借りたDVDを観、感想文書いていたんじゃあ、時間、なんぼあっ

ても足らへん・・・