休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ホテル・ムンバイ』

20200426(了)
映画『ホテル・ムンバイ』
  アンソニー・マラス監督//デヴ・パテル/アーミー・ハマー/
          ナザニン・ボニアディ/ジェイソン・アイザックス
  音楽:フォルカー・ベルテルマ
  2018年製作/123分/R15+/豪・米・印合作/
  原題:Hotel Mumbai/DVDレンタル
  <★★★△>

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(映画.com解説から) 2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリ
ストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を・・・
映画化。2008年11月、インドを代表する五つ星ホテルが500人以上の宿泊
客と従業員を人質にテロリストによって占拠された。宿泊客を逃がすため
に、プロとしての誇りをかけてホテルに残ったホテルマンたち。部屋に取
り残された赤ちゃんを救出するため、決死の覚悟で銃弾の中へと向かう父
と母。テロリストたちに支配される極限の状況下で、特殊部隊の到着まで
数日という過酷な現実を前に、人々の誇りと愛に満ちあふれた脱出劇が描
かれる・・・

 

ぶつぶつ文句を言いながらカミサンと観ました。カミサン眠らなかった!

え―、AI大国であると同時に軍事大国でもあるインド。

最大の都市であるムンバイにテロリスト。テロ対応ができる特殊部隊が4
-5日しないと来れないなんてのがそもそもおかしいだろ! ならば普通の
軍隊だって警察だってとりあえず対応しなきゃ! でやってきたのが警官4
人だけ。そりゃないよ、いくらなんでも、とブツブツ・・・
まあそんな具合。

 

町のあちこちで、ムスリム以外を総勢10人ほどがバンバン殺してゆく。
映画はタージマハル・パレス・ホテルのケースにフォーカスして描いて行
く。大半が裕福な客で、それがゆえに標的になっているということもある
んだが、テロリストの前に闘うすべもない、ただただすくむばかリ。その
客を見捨てるわけにはいかないと、勇気をもって何とか助けようという従

業員がそこそこいて(盛り上がり)、客を誘導したりする。いろんな状況
の客がいたりするのがドラマの味付けになる。従業員の中に雇われたばか
りのような男(パテル)がいて、彼が給仕長と共に立派な活躍をし始める
・・・イスラム原理主義のほとんど少年に近い若者たちが首謀者の指示を
仰ぎつつ進める迷いのない殺戮には、なんぼ安直な表現であっても、その
安直さ自体も含めて、慄然としてしまいます。

 

イスラムの一握りの原理主義者が、ま、イスラムってのは、やっぱりこう
いうことをやりがちなんだ、そういう宗教なんだ、というレッテル貼りに
役だってしまうんだろうな。イスラム圏では上映されたんだろうか(って、

されないはずだ!に近い想像をしていることこそアカンのやろうけど)。

 

音楽は、西洋音楽の楽器構成でもって、インドっぽい音を作り添えている
というふうで、インド独自の音はなかったみたいでした。