休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ブレットトレイン』

20230113(了)

映画『ブレットトレイン』

 デイヴィッド・リーチ監督/ブラッド・ピット
 2022年製作/126分/日本/原題:Bullet Train/DVDレンタル
 <★★★>

またまたコミカルな作品・・・
「ブレット」じゃなく「ブリット」のほうが通りがいいように思うけど・・・
伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作とする映画。製作国は日本になっ
てます。アメリカで翻訳されてたんやろか、それとも日本から企画を持ち込ん
だんやろか。(ワタシは本は読んでません)
 
レディバグ、つまりテントウムシという名の付いた殺し屋がいたって簡単だと
言われた仕事を引き受ける。新幹線で、東京駅から一駅の間にブリーフケース
を一つかっぱらって帰るという。これ、新幹線なの?
ここは日本なんだが、あちこち作り物めいているし、出てくるキャラのうち、
日本人に見えるのは3人ぐらい、日系人らしいのが一人。あとは白人、黒人、
ヒスパニック。といっても、それもそのはずで、その列車は「目的」のために
まるごと押さえられているから。列車内すべてが殺し合いのリング。関係なさ
そうな客が少しだけ乗ってはいましたけどね。
レデイバグが乗ってからは、次から次へと殺し屋が襲ってきて息つく間もない。
いや、始めは何が何だかわけがわからないんで、我らがテントウムシ君もわか
らない。

テントウムシというのは、人間にとっちゃあ縁起物的な扱いが多いが、害虫扱
いも少なくない。色んなテントウムシがいて(たとえば星が二つだったり、星
がなかったり、はたまた11-12個もあったりマダラだったりします)、その食性
やキャラぶりはいろいろ。
ここではナナホシテントウらしい。七つの星はロクなもんじゃなく、星はそれ
ぞれが不運を表わしているんだと、レディバグは自分のことを嘆く。もっとも
会話の中で誰かが、テントウムシの星は人の不運を代わりに請け負ってくれて
いる、なんて言われる。そんな話、あったっけか?

で、わけもわからずに、向かってくる殺し屋たちに対応していくのが、徹底的
にコミカル。殺し合いそのものであって、死んでいく者がいるのに、コミカル

だとかスラプスティックなどと言ってはいけないかもしれないが、そうなんだ

からしょうがない。

それがこの映画なのであって、踊りのように「振り」やテンポを楽しめないな
ら、無理して観る意味はないという作り。「スラプスティック」、でいいんだ
ろうな。カミサンはすぐに退散しました。(習い事の練習です)
しばらく観ていると、ちぐはぐながら方向や理屈が見えてはきます。見えない
ときっとシンドイ。ワタシはと言えば、顰蹙面をしつつもケラケラ観続けて、
最後のメイキング(短いものでしたが)まで観終わりました。

真田広之マイケル・シャノンはともかく、ほかにちょい役で見知った顔がい
ろいろ出て来ました。日本の歌もいくつか。
そういうことも楽しみに加えていい映画なんだと思います。ご飯食べながらで
もいいかも。(そういうわけにもいかないか)