| 20230126（了） |
サントラ『パウダー』／ｼﾞｪﾘｰ・ｺﾞｰﾙﾄﾞｽﾐｽ
| Music From The Original Motion Picture Soundtrack |
| Music Composed，Conducted and Produced by Jerry Goldsmith |
| Orchestrations by Alexander Courage |
| Performed by The National Philharmonic Orchestra |
| ⓒ1995 Hollywood Pictures Company． |
| Ⓟ1995 Buena Vista Pictures Distribution，Inc． |
| CD/映画音楽/サントラ/輸入盤/中古 |
| ＜★★★★＞ |
| <映画.com 解説から> |
| 不思議な力を持つ少年の姿を描くファンタジー・ロマン |
| 嵐の夜、雷に打たれた妊婦が担ぎこまれてきた。奇蹟的に赤ん坊を産んで間も |
| なく、母親は息を引き取った。数年後、テキサス州イートン、郊外の農家で老 |
| 人の死体が発見された。彼の孫息子パウダーは施設に引き取られることになっ |
| た。初めて見る外の世界。施設でいじめにあうパウダーだが、彼の不思議な力 |
| の前には、いじめっ子もなすすべがない。高校に通い始めたパウダーは物理の |
| 実験中に失神する。物理の教師リプレイは彼の身体があらゆる電気エネルギー |
| を引きつける存在であることを確信した。知能テストが行われ、パウダーは世 |
| 界で一番知能が高いと判断された。彼に心を開く人が増えた。町のカーニバル |
| の日、クラスメートのリンゼーと初めての口づけを交す。だがリンゼーの父親 |
| に仲を引き裂かれた。パウダーのショックは大きかった。リプレイは彼を慰め |
| る。施設を出たパウダーは懐かしい祖父の家へ向かう。心配してやって来たリ |
| プレイらの前でパウダーは天使のように飛び立った・・・ |
| 1995年製作／110分／アメリカ／原題：Powder |
| 監督・脚本；ｳﾞｨｸﾀｰ・ｻﾙｳﾞｧ／ﾒｱﾘｰ・ｽﾃｨｰﾝﾊﾞｰｼﾞｪﾝ／ｼｮｰﾝ・ﾊﾟﾄﾘｯｸ・ﾌﾗﾅﾘｰ／ |
| ﾗﾝｽ・ﾍﾝﾘｸｾﾝ／ｼﾞｪﾌ・ｺﾞｰﾙﾄﾞﾌﾞﾗﾑ |
| こんな映画があったなんてAmazonで見つけるまで全く知りませんでした。ス |
| トーリーを引っ張り出してみたら、奇妙な話。あまり高評価ではないみたい。 |
| というか、そもそも日本で封切られていますかねぇ。（９７年に日本でも公開 |
| されてますねぇ） それにしても、どうしてリストに入れていたものか。ゴー |
| ルドスミスが担当であること以外に、情けない話ですが覚えていません。昔か |
| ら読ませていただいている映画音楽のサイトのかたも、ゴールドスミス好きな |
| のに、取り上げておられないし・・・ |
| 突然安くなったんで注文しました。ワタシの場合、よくあるパターンなのです。 |
| 上記ストーリーを読む前に、音楽は何度か聴いておきました・・・ |
| メインテーマは一つだけと言ってよく、あっちこっちで出てくるし、最後の盛 |
| り上げのような楽曲もこれを使っている。これはゴールドスミスにはありがち |
| なメロディライン。第２主題的なものがあって、２．３ヵ所で聴かれます。実 |
| はこっちのほうが利いてましてね、ドラマ上そうなったんでしょうが、サウン |
|
ドも含めて、第一主題よりはるかに魅力的でした。ちょっと残念。音楽しか聴 いていないとこういうことが起きるわけです。 |
| 繊細至極な打楽器をシャラシャラン使いながら、暖かくて、でもちょっと暗い |
| ムードも含むといった、ファンタージ―系の音が中心で、人間的な温かみもふ |
|
んだんに入っている。不穏やサスペンスも２か所で膨らむものの、そう長続き |
| しない・・・最後は感動的に盛り上がる。で、ストーリー・・・ |
| おおざっぱには合っていたみたいですね。 |
| 絶好調時のゴールドスミスの鋭いサスペンスの感じはほぼなく、そこまでのも |
| のは必要ない作品なのでしょう。ゴールドスミスとしてはむしろ珍しいぐらい |
| に穏やか。あまり上手でない電子音も控えめ。音色やメロディーはいかにもゴ |
| ールドスミスだ！というものの集まりなんだけど、こうやりゃあファンタジー |
| になりますよねぇ、と言っているかのよう。アレグザンダー・カレッジのオー |
| ケストレーションが結局のところ見事に決まっているんじゃないか。 |
| Hollywood Pictures のCDですが、オケはロンドンのナショナル・フィルであっ |
| て、ワシントンのナショナル・フィルじゃないと思います。 |
| このCD、８バンド、３６分弱の録音だから、（オケのメンバーの労働契約に |
| 見合うように短くして、スタジオで録れ直したものなんでしょう。だから正し |
|
くはサントラじゃないんでしょうが、まあそんなことは、気にしても始まらな い。 |
| まぐれっぽいですが、なかなかいいものに当たりました。 |
