休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『LOOPER ルーパー』

20230914(了)

映画『LOOPER ルーパー

  ライアン・ジョンソン監督/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/
  ブルース・ウィリスエミリー・ブラントポール・ダノジェフ・ダニエルズ
  2012年製作/118分/米/原題:Looper/DVDレンタル
  <★★★△>

時代は2044年、既に未来。
そこから更に30年後の未来で、良いんだか悪いんだかわからないが、殺され
るべく30年遡った「今」に人が送られてくる。場所・時間が決まっていて、

その人間(ルーパーという)を殺すことを請け負っている組織がある。もちろ

んどっちも非合法。

30年前の今ったって時間旅行のことはわかっていて、組織は何人もの始末人を
使って殺しを請け負っている。見返り(報酬)は銀や金の延べ棒。ルーパーの
背に巻きつけて一緒に送られてくる。ルーパーの顔は一応隠されている。
殺し屋が銃を持って待ち構える真ん前に、ルーパーが現れたとたん、ズドン。
だが失敗は許されない。なんたって今、30年後の同一人物が同時に存在すると
いうSFじゃあお決まりのタイム・パラドックスの奇妙な事態のひとつが起きる
し、そうでなくても歴史だって猛烈に変わってしまう。
もっとも、その辺のことは重大には扱われなかったようだった。
ある時、未来の自分を殺さなければならない事態が出来して、その殺し屋(主
役ではない)は茫然。逃がして大騒動になる。
それは悲劇的に終息するものの、それが呼び水になったかのように、主役の殺
し屋ジョーの身にも起きてしまい、しかも同じように未来の自分(ルーパー/B・
ウィリス)を殺し損ね、逃がしてしまう。組織は大混乱。ところが徐々にわか
ってくるのだが、未来のジョーは実は秘密の目的(任務)を持っていた・・・
未来では、とんでもない「能力」を持ったレインメーカーという奴が、悪の世
界を牛耳っているらしい。逆のケースだ。

そういう事情と絡んだ話・・・ とまあ、ちょっとややこしいが、そこら辺ま

でですか。

楽しく観ました。
歴史を変えまくることをネタの中心に据えた『バック・トゥ・ザ・フューチャ
ー』が喜劇仕立てで割り切っていたのに対して、こちらは、未来から守りに来
たり、ターミネートしに来たりといろいろ。でも『ターミネーター』の発想近
いですかね。他にも色々ありましたっけ・・・。
歴史の改変はストーリー作成上、なかなか便利な手ですが、考えてみると、こ
こでの扱いはなかなか独創的で、うまくオチと繋げていると言えるかもしれま
せん。(これ言っちゃいかんか)
ところで、ジョー役のレヴィットとウィリスの顔を、いくら違う夢を見るから
といっても、同一人物なわけで、これが似てなさ過ぎて結構気になりましたが、
途中で諦めた。ポール・ダノとその30年後のお顔もそうでした。今ならもう
AIにおまかせになるでしょうか。