休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『モンタナの目撃者』

山火事こそ主役!

20221019(了)

映画『モンタナの目撃者』

  テイラー・シェリダン監督//アンジェリーナ・ジョリー/フィン・リトル
          エイダン・ギレン/ニコラス・ホルト/ジョン・バーンサル
  音楽:ブライアン・タイラー
  2021年製作/100分/米映/原題:Those Who Wish Me Dead
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  <★★★>

重大な秘密を握っていた父親が、身の危険を感じて、息子である少年をせか
して車で逃げ出す。その追手はプロの暗殺者二人に任され、最初のカタスト
ローフは逃げた父子の父のほうが子(コナー)の目の前で殺されること。
一方、森林消防隊員であるハンナは気丈な性格ながら、数年前に山火事です
ぐ近くにいた少年3人を、自分が風を読めなかったせいで助けられなかった
というトラウマを抱えていて、強がっている割には煮詰まっている。
少年コナーと消防隊員ハンナに接点ができて、、、という読みやすい展開の
ストーリーとなる。
山中で逃げるハンナとコナー、追う無慈悲極まりない殺し屋二人、そして殺

し屋が引き起こした山火事が通せんぼをする。すごい火事の描写でした。と

いうか、、、どう映されようと、恐い。

そのほか、地元のシェリフ(白人)と彼の身重の奥さん(黒人)が絡む・・・
 
殺し屋が目くらましのために起こす山火事は、一応理由はわかるのだが、コ
ナーの父親(会計士?)が抱えていた秘密がどういう類のものなのかが、ワ
タシにはわからなかった。(コナーが父親に渡された紙切れ以外に暗示する
ようなもの、あったっけ?) なんらかの不正経理が絡んだものらしくて、
それでなんだろうと一応納得しようとはしたんですけどねぇ。
殺し屋が途中で会う人物が、ワタシには殺しを請け負った会社の人間ぽく見
えたこととか、殺し屋二人がすっきりと着こなしたスーツにFBIのでかいバッ
ジを付けた格好(勿論それは偽物だろうが)が結構様になっていたこと、な
どからどうも混乱しましてね。あの猛烈に殺しまくる殺し屋を雇うとしたら
一体誰? 中身がもうちょっとわからないとなぁ。
国や大企業が絡むなら、絶対に目立たないようにやるだろう・・・どんなも
んでしょうか。
ジョリーの「トゥームレイダー」だとか「ミスター&ミセス スミス」のようなマン
ガじゃなく、サスペンスはなかなかイケてたのに、残念。
映画の最後ではその秘密が暴かれることは自明の理だったので、ストーリー
の中ではそれでいいんだけどね、それじゃ片手落ちじゃない?
 
コナー役の男の子がどんどんよくなりました。いい演技だったと思います。
 
ブライアン・タイラーの音楽は、これまで同様無機質だけれど、なかなか頑
張ってはいました。

 

 評を読むのは好きなのに、自分ではしっかりした選び方はなかなかできま

 せん。たまには選びますけどね。

 でもまあ週に一本のエンタメを適当に店頭で・・・
 準新作が旧作扱いになったというコーナー(あまり意味ないと思うんだが)
 に、ジャケットが見えるように置いてあったので、手にとることになりま
 した。いつも通りの安直な選択です。カミサンの選び方にケチをつける資
 格は全くない!(というか、往々、逆にケチを付けられる)

 しかし、このごろのレンタル屋の在庫の痩せ方が(やっぱり)腹立たしい

 ・・・ 職場の近所のTSU社はなくなっちゃうようですし。

 

 思い出した。面白い「ワイルドライフ」という映画でも、山火事がちょっと

 出て来まして、ここもモンタナだったのですね。