休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

コインロッカーの女/仁川のチャイナタウン

20260210(了)
映画『コインロッカーの女』
  ハン・ジュニ監督・脚本/キム・ゴウン/キム・ヘス
  2015年製作/111分/韓国/英題:Coin Locker Girl/PrimeVideo
  <★★★>

闇金貸しを生業とするグループの話でボスは女。(仁川のチャイナタウンだ
そうな、フーン、わからんかった、「暗黒街」なのね)
取り立ては苛烈で、それができないとなれば、借り手を殺して臓器売買まで
やっちゃう人でなしども。偽造身分証を作ったりする能力もあるし、殺した
り臓器売買をやるくらいだから、そういう方面の専門家や手づるもある。
が、女ボスのグループの最小単位は小さく、その構成員も意外に緩い。構成
員からは女ボスは「母さん」と呼ばれている。見かけのボス然以上に「力」
があるようでもある。
 
主役はその女ボス(いろいろありそうだが、人となりなどはほぼ説明されな
い)と、拾われ長じてその構成員になる若い女(イリョン)。
そのイリョンの生い立ちがタイトル。ひょんなことで、へその緒付きでコイ
ンロッカーに捨てられていたのを見つけられるが、どうやらボスが生かして

(多分育てた)、他のいささか緩い構成員同様小さいうちから生業を学ばせ

たよう。

 
ポンと飛んで、イリョンが長じてから、その凄惨ともいえる家業をいろいろ
見せてくれるのが本編。ボスの薫陶よろしきを得てロボットのように働くイ
リョンのハートに、ある時から変化が生じたり、他の構成員たちにも綻びが
見え始めて・・・というようなわかりやすい感じです。
ロクでもない、これだけの世界の話を「母さん」で括って、殺伐とした世界
でもがく、あるいは泳ぐ人々を何とか見せてしまう巧みさはなかなかのもの
ですねぇ。楽しむという感覚は持てませんでしたけど。
韓国ノワール、なんていう系譜というかジャンルというものが、結構しっか
りあるんでしょうね、きっと。独特の湿り気。