休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『まめで 四角で やわらかで』/ウルバノヴィチ香苗 上下巻

20260224(了)

漫画『まめで 四角で やわらかで』

/ウルバノヴィチ香苗

 
 2024年4月/漫画/上下巻/リイド社/中古
 <★★★★☆>

なんとなく読んでみたくなった漫画です。新聞の紹介/評があった。
『神田ごくら町職人ばなし』(坂上暁仁)というのを一昨年だったか読みまし
たが、それと似た感じかなーと。『職人ばなし』のほうはとても気に入りまし
た。江戸の下町情緒、職人気質のいろいろ。「一」とあるが「二」はまだ出て
いないようなので・・・代わりにちょうどいいか、みたいな選択。
必然かもしれないが、絵も似たところがあった。

kikuy1113.hatenadiary.com

両作は下町情緒という面では共通するところが多い。特にその淡さ。
大きく違うのは『職人ばなし』のほうは職人にまつわるドラマがしっかり描
かれていたのに対し、『まめで・・・』はドラマと言えるほど描きこむことは
しない。取り上げるのはほんの一瞬。情緒もそう。ドラマも情緒もほんの一
瞬をさっと切り取るだけにとどめている。ワタシ、詳しくはないけど、これ
は独特じゃないですかね。
例えば、4コマ漫画ぐらいの中身をちょっと膨らませ、江戸下町の日常の中
でふわっと湧いた情緒が通り過ぎるのを見せるだけ、みたいな。追いかけな
い。
 
各篇最後に、ちょっとした可愛い説明を付けている。これもいい。例えば、
 
  雷除けのまじないは多く、
  手軽な法に手の平へ
  「目一」と書くものがある。
  男性は左手、女性は右手に
  指で書いて握ること。
  また、庭に梓木を植えると
  雷が落ちない          (其の二 夕立)
                          
     あずさ;植物はろくに知らないので、知りません。キササゲ。
  キササゲ?わからない。ノウゼンカズラ科の落葉高木? ああ、ノウゼ
  ンカズラなら知っている。今はうちにはなくなったが、ご近所にはある。
 
こんなふうな感じで、小カット付きで言葉の説明や習慣や歴史などの説明に
なると同時に、お話の締めくくりになっています。とても好ましい。

   

こんなところでしょうか。気に入りました。
日本のアニメや漫画が世界中で人気があるらしく、不思議な気もします。
それも結構幅が広いとか。こういうのは難しいかもね、わからへんけど。
 
下巻の帯に載ってた。「朝日新聞 月刊 学校 給食」掲載・・・そんな雑誌
に載るのも、なんかエエ感じ。
2/21の新聞に「第30回 手塚治虫文化賞マンガ大賞」の候補10作品が紹介
されていたので切り取っておいたんだけどね、読んでもいいなとリストに

書き込んでおいたものが3つ入っていた。ま、それはともかく、当作品な

んかは、そういうのにはきっと入らなかったろうなぁ、そんな気がする。