休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『教皇選挙』 コンクラーベ

20260225(了)
映画『教皇選挙』
  エドワード・ベルガー監督/レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ/
      ジョン・リスゴー/イザベラ・ロッセリーニ/カルロス・ディエス
  原作:ロバート・ハリス/脚本:ピーター・ストローハン
  音楽:フォルカー・ベアテルマン
  2024年製作/120分/米・英合作/原題:Conclave/PrimeVideo
  <★★★★>

バチカン内部のお話。
教皇が亡くなったところから始まる。ローレンス枢機卿もあたふた駆けつけ
る。シスターもいたりしてなんとなく不自然な雰囲気。しかしローレンスさ
んは教皇の次のランクの枢機卿なんで、やれやれしょうがない、これからコ
ンクラーベを仕切らなアカン。
 
世界中に散っていた枢機卿たちが皆バチカンに集められる。
カブールから飛び入りみたいに(死んだ教皇の意向らしい)一人の枢機卿も
加わる。スタッフはちらほらレベル。たくさんのシスターがまるでウェイト
レスよろしく(ゴメンナサイ)奉仕しているんだね、初めて見た気がする。
 
目立って描かれる何人かの枢機卿たちの人間臭さ(差別や主に欲望)が暴か
れたり、事件を引き起こしたりで、自身にも悶々と考えていることがあるの
に、ローレンスさん忙しくてしょうがない。
枢機卿さんたちは、缶詰になる前に煙草の吸い溜めをしたりしてたよなぁ。
ワインも飲むし(ああ、キリストの血だからいいのかぁ?)。ハイテクの通
信機器が回収されてたっけ。でもまあそういうのはかわいいものでね。
はじめのローレンスさんの説教は非常に素晴らしかったんだけれど、そこ
からは実にいろいろ起きる。仲のいい悪いその他で徒党は組むし抱き込み
合いをするし、後々ミステリー風に暴かれるんだけれど、人望のある司教
を貶める画策を早々としていたり。これが世界を人類を救わんとしてきた
人たちなのか・・・ってなのを見せつけられる。世界中の大ひんしゅくを
買った子供への性暴力の露見の件はセリフだけでしたが。
「野心とは神聖をむしばむ蛾だ」なんてのたまう。(知られた言葉なんだろ
う。でもこれは蛾に失礼というもの。まあ、意味は分かるけどさ。)
「危険なのは、望んでいる者なのであって、したがって望んでいない者が
いいんだ」なんて乱暴な理屈も出てきました。(意味はわかります)
 
いろいろ起きつつ、コンクラーベはなかなか決着がつきません。白い煙ば
かり。いったい何べん投票しましたかねぇ。で、最後は自爆テロ事件が外
で起き、投票がトバッチリを受けて中断。集まって話し合いが持たれた後、
なんとか決まります。意外な候補に票が集まることになった。

始めのほうでの謎が最後にちょっとびっくりという形で回収されるのが効

くのです。

 
PrimeVideでただで観られると分かっていたが、後回しにしていました。
宗教物は苦手でね、こんなにエンタテインメント性に溢れていると分かっ
ていたら、さっさと観ればよかった。
殆ど屋内の撮影が美しかった。ゴージャス。音楽はもう一度聴いてみたい
ところだけれど、頑張ってましたね、けっこうとんがってて。
でも何と言っても、コンクラーベの内幕の、よく言えば人間臭さ、が描か
れていて、ものすごくわかりやすくかった。
原作はかなりセンセーショナルなもののはず。映画にしたのがすごい。
カトリックはたいして知らないのですが、ワタシんちは母方も父方も代々
プロテスタントで、特に父方のクリスチャニティは古く、江戸時代から。
牧師や宗教学者などもいました。ワタシも教会には高校生のころまではち
ょくちょく行ったので、プロテスタントの教会の中でのことなら、無縁な
かたよりはよく知っていますけどね。 この映画のようなドラマは想像し
にくい。(去年大往生した母の葬儀も教会・・・ 全然関係ありません)
 
で、ちょっと思ったのです。これだけこの映画を楽しんでおいて言うのも
なんだが、信仰に関する掘り下げなんぞろくにしないで、こんな生臭い話
が面白く描かれ過ぎなんじゃないかと。乱暴な言い方をすると、果たして

ここがバチカンである必要があるんかいな、、、 勿論バチカンだからこそ

面白かったんですけど、、、

意外な決着の後、ようやく黒い煙が出されました。
ハイ、スミマセン、オシマイ。