休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

現代オーボエの真髄

20230531(了)

現代オーボエの真髄

 THE SPECTACULAR HEINZ HOLLIGER PLAYS MUSIC BY

 BERIO、CASTIGLIONI、HOLLIGER、HUBER、KRENEK、LEHMANN

クラウス・フーバー(1924-2017、スイス):

 ①ノクテス・インテリジビリス・ルーキス ~オーボエとチェンバロのための 13:49

ルチアーノ・ベリオ(1925-2003、伊):

 ②セクエンツァⅦ ~オーボエ・ソロのための 8:22

ハンス・ウルリヒ・レーマン(1937-2013,スイス):

 ③シュピーレ ~オーボエとハープのための 5:52

ハインツ・ホリガー(1939- 、スイス):

 ④トリオ ~オーボエ/コール・アングレ、ヴィオラとハープのための 13:57

  第1楽章(オーボエ)―第2楽章(オーボエ)―第3楽章(コール・アングレ)

ニッコロ・カスティリオーニ(1932-1996、伊):

 ⑤アレフ ~オーボエのためのコンポジション 6:40

エルンスト・クルシェネク(1900-1991、墺):

 ⑥4つの小品 ~オーボエとピアノのための 6:01

 
  ハインツ・ホリガー(オーボエ、コール・アングレ)
  イェルク・ヴィンテンバッハ(ピアノ)、ウルスラ・ホリガー(ハープ)、セルジュ・コロ(ヴィオラ)
  録音;②1969年9月、アムステルダム/その他1970年、ザルツブツク
  CD/2010年、ユニバーサル・ミュージック/邦盤/中古
   (Ⓟ 1970,1971 DECCA、 Universal Classics)
  <★★☆>

スペクタキュラ―というのがピンとこないので、「真髄」なんて言葉にしたん
だろうと思う。
 

①フーバーのウィズ・チェンバロ

まあなんという尖がりまくり。こりゃ楽器は二つあるわけだが、アンサンブル

だとかハーモニーだとかの範疇の外にある。
二つの楽器の戦争かもしれないけれど、でもまあ、まだ音楽。
 

②ベリオの知られた「セクエンツァ」から、オーボエ・ソロ。

オーボエで出来るありとあらゆることをやってみている。よく言えば冒険。

聴く側にはどういう刺激があるかわかってるんだろうか。この音に何かを感じ
ようとする人がいたら尊敬しちゃう。
 

レーマンのウィズ・ハープ。ハープはホリガーの奥さん。

①のウィズ・チェンバロと共通点はある。なんたってチェンバロだって引っ掻

く楽器だもんね。でもこのハープでは、ハープのほうもいろんな冒険をしてい
ものの、どこかアンサンブルやハーモニーと言えなくもないものがちょっぴり。
タイトルがシュピーレというくらいだから、何らかの遊びみたいなものにはな
っているんだろう。ワタシにはわからんが、チェンバロよりはよかった。
 

④奏者であるホリガーさんの作曲になるウィズ・ヴィオラ&ハープ。

先に言うと、これが断然「鑑賞」になった。アンサンブルになっていたし、音

楽に聞こえた。これだけは<★★★☆>
ここまでですかねぇ・・・ワタシの限界ギリギリなんやね、きっと。
 

⑤カスティリオーニ、ソロ。

ベリオの②ほどのハチャメチャ度ではない。較べりゃあ、まぁ若干穏やかだっ

たとは言えようが、ソロはソロ、取り付く島がないのは同じ。
 

⑥クルシェネクのウィズ・ピアノ。

ピアノだとハープなんかよりましかと思いきや、クルシェネクさんの尖った時

期のものだったようで、アンサンブルもハーモニーもあったもんじゃない。①
ほどの尖りまくりじゃあなかったものの、ウィズ・ハープよりはダメでしたね。
オーボエって、ピアノとあまり相性がよくないんじゃないかしらん・・・
 
 
とまあ、こんなことしか書けませんで、ワタシの負け。
ま、勝ち負けじゃないが、よほどのきっかけでもない限り、もう聴かないです
ね。ダブルリードのコンサートが早、懐かしいワ。