休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

オーケストラ・コンサート/英国音楽の華麗な魅力

20230526(ライブ)

兵庫県芸術文化センター管弦楽団 第141回 定期演奏会

(1)ウォルトン:「スピットファイア前奏曲とフーガ
(2)エルガー;ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61
   第1楽章 アレグロ  第2楽章 アンダンテ  第3楽章 アレグロ・モルト
 ― 休憩 ―
(3)エルガーエニグマ変奏曲 Op.36
   主題と14の変奏曲
 
   5月26日 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール/ 西宮北口

 

ライブは1月以来だったか、久々でした。新聞で広告を見て、このプログラム
なら、関西じゃ珍しいほうだろうと思って、贅沢だけど予約していた。7月に
ももうひとつ(いずみシンフォニエッタの分が)ありますけど。
 
英国音楽の華麗な魅力、と貰った小冊子のプログラムには謳ってありますが、
一曲目はともかく、あとはちょっと違いますねぇ。新聞じゃ確かもっとすごか
った、イギリスを代表する、みたいな惹句がついていたはず。それも違う。
 
一階ながら一番奥という場所のせいか、少しくぐもって聞こえた気がしました
が、なに、楽しめたので別にいいです。女性奏者の割合がとても高いせいか、
繊細さというより、柔らかさかなあ、そこに特色があるように思えました。初
めてじゃないんですけどね。といっても、ここぞというところでは十分に強い
音が出てましたから、不満はないです。
 
(1)さてウォルトン
今年になってからルイ・フレモー/バーミンガム交響楽団のセット物を聴く
うちにウォルトンがでてきて、セットものから離れてウォルトンの映画関係の
音楽を引っ張り出してきて聴き、感想文を載っけたりしたんでしたが、その時
にはこの「スピットファイア」は聴きませんでしたね。
でも、CHANDOSの録音で聴いた映画音楽のすばらしい響きが影響したか、ス
ピットファイアも、ワタシの耳の中では同じようにゴージャスに鳴ってしまっ
て、、、この生の音はちょっぴり物足りなかった。
ゴメンナサイ。これはむしろワタシ自身の問題でしたね。
このライブの演奏、これはこれで十分だったような気がします。
 
(2)エルガーのヴァイオリン協奏曲
これはひょっとするとワタシ、初めて聴いたのかもしれません。長大っていう
と聞こえはいいが、要するに「長い!」。54-5分あったんじゃないかしらん。
正直なところ眠気を覚えた。
英国らしさは感じず、後期ロマン派でもなく、もろにブラームスの(とまたブ
ラームスが出てきてしまいますが)ドイツっぽいロマン派というしかないです
な。曲想だけは地味なのがたーくさんあって、まとまりがない感じ。知られた
チェロ協奏曲のようには行かなかったんだよ、きっと。何を目指したんだろう。
もっとも、ヴァイオリンはほとんど弾きっぱなしで、しかもやけに難しそう。
なかなかの難曲の部類じゃないですかねぇ。拍手は自然としてしまいました。
労をねぎらわなきゃって感じでした。ヘンやけど。
 
(3)有名曲の「エニグマ
まあ知っているから聴きやすいってこともあるんだろうが、こんなに変奏曲が
並んでいては退屈する暇がない。変奏の上手いブラームスに通じるところとか
ドイツ音楽的なものも少し感じるけれど、でも大分そこから離れて、オリジナ
ルな世界だと思う。(エラそうに言うことじゃないですけどね)
プログラム最後だからだろう、気持ちが入り、盛り上げ方もよかった。
 
 
金曜日の昼間(15:00~)のコンサート。来ているのはジジババが9割やね。
勿論ワタシもそうなんですが。で、客の入りは8割程度。
明日と明後日も同じプログラム。客の構成はだいぶん変わるんでしょうか。
西宮北口までの電車賃、えらく上がっていて、ゲッソリでした。