20171021(了) |
エーリッヒ・ラインスドルフ/プロコフィエフ |
ERICH LEINSDORF conducts PROKOFIEF |
(Sergei Prokofief 1891-1953) |
〈CD1〉 |
1)交響曲 第2番 Op.40(1925) |
第1楽章 ① 10:37 |
第2楽章 ―②Theme & ③~⑧Variations 21:12 |
2)交響曲 第6番 Op.111(1947) |
⑨第1楽章 13:59 ⑩第2楽章 16:55 ⑪第3楽章 11:48 |
録音;(1)1968年3月 (2)1965年4月 Tot.74:31 |
〈CD2〉 |
1)交響曲 第3番 Op.44(1928) |
①第1楽章 13:35 ②第2楽章 7:28 |
③第3楽章 7:15 ④第4楽章 6:14 |
2)交響曲 第5番 Op.100(1944) |
⑤第1楽章 14:26 ⑥第2楽章 8:15 |
⑦第3楽章 12:08 ⑧第4楽章 9:26 |
録音;(1)1966年4月 (2)1963年 Tot.78:47 |
<CD3> |
1)ピアノ協奏曲 第1番 Op.10(1912) |
①第1楽章 7:07 ②第2楽章 4:21 ③第3楽章 4:41 |
2)ピアノ協奏曲 第2番 Op.16(1913) |
④第1楽章 10:50 ⑤第2楽章 2:36 |
⑥第3楽章 6:51 ⑦第4楽章 11:13 |
3)ピアノ協奏曲 第3番 Op.26(1921) |
⑧第1楽章 9:24 ⑨第2楽章 Theme & Variations 9:42 |
⑩第3楽章 9:47 |
ピアノ;ジョン・ブラウニング |
録音;(1)(2)1965年12月 (3)1967年11月 Tot.76:32 |
<CD4> |
1)ピアノ協奏曲 第4番 Op.53(1931)(左手のための) |
①第1楽章 4:24 ②第2楽章 9:17 |
③第3楽章 7:03 ④第4楽章 1:48 |
2)ピアノ協奏曲 第5番 Op.55(1932) |
⑤第1楽章 4:40 ⑥第2楽章 3:39 ⑦第3楽章 1:46 |
⑧第4楽章 7:28 ⑨第5楽章 5:04 |
ピアノ;ジョン・ブラウニング(1933-2003) |
録音;(1)1967年11月 (2)1969年4月 Tot.45:09 |
<CD5> |
1)ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.19(1917) |
①第1楽章 9:29 ②第2楽章 4:09 ③第3楽章 8:00 |
ヴァイオリン;エリック・フリードマン(1939-2004) |
2)ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 Op.63(1935) |
④第1楽章 10:04 ⑤第2楽章 9:16 ⑥第3楽章 6:06 |
ヴァイオリン;イツァーク・パールマン(1945- ) |
録音;(1)1964年4月 (2)1966年12月 Tot.47:04 |
<CD6> |
1)ロメオとジュリエット(抜粋) |
①~⑯ 52:15 |
2)交響組曲 キージェ中尉 Op.60 |
⑰~㉑ 19:28 |
バリトン;デイヴィッド・クラットワージー |
録音;(1)1967年11月 (2)1968年 Tot.71:43 |
エーリッヒ・ラインスドルフ指揮/ボストン交響楽団 |
録音;Symphony Hall、Boston |
2011年/CD/6枚組/クラシック/RCA Red Seal//Sony Music Entertainment |
<★★★★> |
ERICH LEINSDORF(1912-1993);オーストリア~米国 |
昔っから名前は見知っていたのですが、スターではなかったせいでしょう |
か、不思議と聴く機会がなかった。 |
最近ネットで買い物をするようになってから、このセット物がなぜかちらち |
ら宣伝に載るようになり、よく聴いてこなかったプロコフィエフで、演奏もよ |
いという。いっちょう聴いてみるかァ、となったわけです。 |
持っていたイメージは、大変プロらしい指揮者で、オーケストラ・ビルダー |
でもある、というものでしたが、ほぼ間違ってなかったですね。 |
ここでのボストン響との録音はすべて60年代の後半。ミュンシュの後とい |
うところだったのでしょうか。さすがに古くなって、繊細さに欠ける気はする |
ものの、ワタシなんぞのボロ耳には十分よく聞こえた。 |
オケがたいそうパワフルで、音のバランスもアンサンブルも素晴らしく、何 |
より、音楽の推進力が抜群。と、この推進力のことは録音のことじゃありま |
せん、あくまラインスドルフさんの力。ほぼすべてのCDについて言えると |
思いました。 |
演奏の水準の高さには定評があったが、それゆえ演奏者などへの要求も |
高く、極めて厳しく辛辣であることも知れ渡っていたそうな。だからぶつか |
りまくり、どの常任や首席の期間も短かった。 |
演奏者や組織からは間違いなく嫌われたんだね。やれやれ。 |
・・・
6枚組ですからね、結構時間はかかっちゃいましたけどね、楽しいも
あと、長い間プロコフィエフ一色。
で・・・
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結局、曲ごとにメモはしてみたんだけれど、稚拙でダラダラくだらない内容 |
なので、そっちはうっちゃらかしておいて、もう、簡単に・・・ |
・ボストン響、めちゃめちゃうまい。ラインスドルフの怖さが(じゃなかった、 |
厳しさ)がわかるような気ィがするやないの。 |
・交響曲第5番て、今更はずかしい気ィもするけど、こういう演奏やと素敵 |
やんか! それから3番が好みの曲やった。スペクタキュラー!これは収 |
穫。かわりに、6番は遂にピンとこなんだ。 |
・ピアノ協奏曲、5曲まるごと聴くエエ機会になった。3番がとびぬけて素敵 |
なのはなんでか知らんけど、慶賀。ほかは度々聴きたいものやなかった。 |
このセット物を聴いてみる気になったきっかけの一つは、このピアノ協奏 |
曲の出来、特にブラウニングのピアノに対するネットの熱きコメント。ライン |
スドルフさんへのものではなかった。 |
・名ヴァイオリン協奏曲2曲は、、ポルタメントがちょっと古臭くテンポが揺 |
れるフリードマンが1番を、新進チャキチャキ、元気いっぱいのパールマン |
が2番を、弾き分けているのはたぶん偶然じゃないんやろう。 |
・抜粋の「ロメオとジュリエット」。ごくストレートで、オーバーな表現は全然 |
ないけど、例えばおしまいの⑯のJuliet's Funeralの悲愴さなんてもう実に |
見事。オケの響きが繊細でよく歌い、かつゴージャス。 |
「キージェ中尉」、なんとバリトン独唱付きヴァージョン。珍し。 |
古臭い演奏でなきゃいいがと、聴く前に何かに書いた。とんでもない! |
上のようなメモで済ませてしまいましたが、とても気に入ったのです。 |
アゴーギグやテンポの動かしなどいたって少なく、スピードは速め。アン |
サンブルは研ぎ澄まされている。ストレートな表現なのに淡白というイメー |
ジでもない。迫力にも不足はない。なんたってボストン響はパワフル。そ |
うそう、ここぞというときはよく歌うし。こういったこともみんなテクニックの |
一部なんだろう。ワタシにゃあせいぜいその程度のことしかわからないが、 |
玄人受けする指揮者だとは何かで読んだことがある。(なるほど・・・なん |
てね、ワタシにわかるわけありませんけどね。) |
むしろ極めて現代的なんじゃないかなあ。今の進んだ録音で録られてい |
たらと思わぬでもない。 |
車の中に置いたきりで、まあぶつ切りでですけどね、とっかえひっかえ、 |
何度も聴きました。 |
推薦? 好きというなら、<CD2><CD5><CD6>かなあ。
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