休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ルイ・フレモー CBSO全録音 5&6/12

ルイ・フレモー CBSO全録音

      CD5&6 (12枚組)

LOUIS FREMAUX The Complete CBSO Recordings

5&6/12

 

CD5 68:18
Georges Bizet 1838-1875
(1)ジョルジュ・ビゼー交響曲 ハ長調
  ①~④ 27:10
 (1974年4月22-23日、バーミンガム大学グレイト・ホールでの録音)
Camille Saint‐Saëns 1835-1921

(2)カミーユ・サン=サーンス交響曲No.3 ハ短調

  Op.78

  ⑤~⑧ 34:10
  クリストファー・ロビンソン(Org)
 (1972年5月4-5日、バーミンガム大学グレイト・ホールでの録音)
Henry Litolff 1818-1891

(3)アンリ・リトルフ:交響的協奏曲No.4 ニ短調,

  Op.102より「スケルツォ

  ⑨ 6:44
  ジョン・オグドン(Pf)
 (以上 1971年6月17-18日、レイチェスター、デ・モンフォート・ホールでの録音)
 <★★★△>

 

CD6 77:33
Gabriel Fauré 1845-1924
(1)ガブリエル・フォーレ:レクイエム Op.48
  ①~⑦ 36:32
  ブライアン・レイナー・クック(Br)、ノーマ・バロウズ(S)
  バーミンガム市交響合唱団(合唱指揮:ゴードン・クリントン)
  デヴィッド・ベル(Org)
(2)ガブリエル・フォーレラシーヌ讃歌, op.11
  ⑧ 4:22
 (以上 1977年12月19-20日、バーミンガム大学グレイト・ホールでの録音)
(3)ガブリエル・フォーレ:バラード op.19
  ⑨ 13:08
  ジョン・オグドン(Pf)
Camille Saint‐Saëns 1835-1921
(4)カミーユ・サン=サーンス:動物の謝肉祭
  ⑩~㉓ 23:08
  ジョン・オグドン(Pf)、ブレンダ・ルーカス(Pf)
  アンソニー・モロニー(Fl)、ヒラリー・ロビンソン(Vc)
 (以上 1971年6月17-18日、レイチェスター、デ・モンフォート・ホールでの録音)
  <★★★☆>~<★★★△>

 

  ルイ・フレモー指揮/バーミンガム交響楽団(CBSO)

  CD/12枚組/クラシック/Ⓟ&ⓒ Parlophone/Warner Classic/中古

CD5/12

超が付く有名曲2曲と全く知らない作曲家の協奏的な曲の一部。
(1)と(2)は、決して嫌いというわけではないが好きでもない。先に書いて
おきます。これを聴いて好きになるなんてことは、起きませんでした。特に残
念なんてことはありません。
 

(1)ビゼー交響曲

最近ではマルティノンのセットものを聴いた時に、繰り返して聴いた。

マルティノン盤はもう少しテンポがありましたね。だから回数にも耐えられた。
これに比べると、フレモーのはもう少しテンポは遅く、きっちり、かっちり、
という感じでしょうか。固いというのでもありませんけどね。悪くなかったん
ですよ。音もよかったし。CD3の組曲『ローマ』と同じ時の録音。
 
(2)「オルガン(付き)」のほうは、まあ普通の演奏でしょうか。やはり「き
っちり」「かっちり」。規模感や派手さをアピールしがちな曲でしょうが、そ
れはなくて、ひたすら真面目、かな。いや、決して石部金吉というわけでもな

くて、緩徐楽章なんかは元々あるちょっと俗っぽい神々しさ、神聖さのような

ものがさすがの出来だと思いました。

 
(3)アンリ・リトルフ?知らなかったですね、初めて知った名。
Henry Charles Litolff, 1818-1891 イギリス出身でフランスで活躍したピアニス
ト兼作曲家・・・か。五つの交響的協奏曲が有名で、しかもここにフィルアッ

プされている4番、第2楽章のスケルツォがしばしば演奏されるんだって。

フーン。

リストがその第1ピアノ協奏曲をリトルフに献呈したというから、当時はなか
なかのビッグネームだったに違いない。
このスケルツォ、ピアノはひたすら「トリル」ばかり弾いているだけという華
美といえばいえる(今ならほとんどバカバカしい)派手さ。オケはいたって古
いロマン派音楽。正直、何度も聴いてられない。
 
このCDは、ウーン、、、つまんなくはないんだが正直、飽きました。
当分聴きたくない。                    (20230112)

 

 

CD6/12

(1)フレモーの名を(世界では知らんが)日本で一躍知らしめたのがフォー

レの「レクイエム」です。歌手は忘れましたが、オケはたしかモンテカルロ

劇場管弦団だったように覚えています。バーミンガム市響も音、合いそうだな

ぁ・・・

 
  第1曲 イントロイトゥスとキリエ(Introitus et Kyrie)
  第2曲 オッフェルトリウム(Offertorium)
  第3曲 サンクトゥス(Sanctus)
  第4曲 ピエ・イェズ(Pie Jesu
  第5曲 アニュス・デイ(Agnus Dei)
  第6曲 リベラ・メ(Libera me)
  第7曲 イン・パラディスム(In paradisum)
 
ちょっと期待が大き過ぎたか、そこまでは行かず、まあ十分いい演奏だったか
なというところ。
よかったのは、脂っこさのない清澄な雰囲気、それと無理のないテンポ設定で
しょうか。特に後半。二人の歌手もよかった。
もうひとつだったのは合唱、特に女声合唱の揃い方。
これについては、やはり昔、絶大な人気を誇ったクリュイタンス盤でも、ワタ
シは女声合唱だけは残念だった。もっとも、この演奏は、第4曲「ピエ・イェ
ズ」を歌ったソプラノ、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレスの歌唱の特別な
声によって唯一無二、それだけでも絶対に忘れられないもの。「ピエ・イェズ」

を教会っぽくボーイソプラノが歌ったアルバムもありましたっけ。そうなると、

雰囲気もがらっと変わった。

少々脱線気味ですね。もともとこの曲は鎮魂とはいっても、神の神聖さという
よりは、うんと人間寄りの情感で満たされたものなので、本当の「聖なるもの」
に拘った演奏である必要はない。拘ったらしいのもありました。聴いたことが
あります。その意味では・・・本盤なんかは「普通な」部類かも。
 
(2)フォーレラシーヌ讃歌
これも非常に有名で、上記からいい繋がり具合です。曲のカップリングなんざ、

ほとんどパターン化していたんじゃないか。同じ時の録音で、悪かろうはずが

ありません。

 
(3)フォーレ:バラード
フォーレの曲で、どうも好きとは言えない有名曲がありまして、ピアノ五重奏
曲がその一つ。もうしばらーく聴いてません。それと共通するものがあって、
連想しました。気になるので探してみよう。1番と2番、両方あったっけ。
(何度か同じ事をしている) これじゃ鑑賞記になってませんネ。
 
(4)サン=サーンス:動物の謝肉祭
特に聴きたい曲ではないのですが、ピアノ・ソロが多いという繋がり方で、意
外に違和感なく聴き続けられました。
この(3)と(4)は、CD5の(3)、リトルフという聞いたことのない作曲家の
曲と同じ日時の録音。
 
本盤も、繰り返しては聴きにくいタイプでしたね。      (20230116)
 
ハイ、次いきましょう、、、いや、ちょっと休憩かナ