休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

アート・オブ・ペッパー/アート・ペッパー

20230130(了)

THE ART OF PEPPER

ART PEPPER

  The Complete Art Pepper Aladdin Recordings・Volume Three
①Holiday Flight 5:10(ペッパー)
②Too Close For Comfort 6:08(Weiss)
③Long Ago And Far Away 4:10(ガーシュイン)
④Begine The Beguine 7:22(C・ポーター)
⑤I Can't Believe That You're In Love With Me 5:41(McHugh)
⑥Webb City 4:56(B・パウエル)
⑦Summertime 6:32(ガーシュイン)
⑧Fascinating Rhythm 4:23(ガーシュイン)
⑨Body And Soul 4:20(Eyton)
⑩Without A Song 7:40(Eliscu)
⑪The Breeze And I 3:30(Stillman)
⑫Surf Ride 3:39(ペッパー)
 
  録音;1957年4月、ロスアンジェルス Tot.66:07
  CD/ジャズ/Ⓟ&ⓒ1988 EMI-Manhattan Records/Blue Note/輸入/中古
  <★★★★>

ワンホーンアルバム。
恥ずかしながら今まで少ししかアート・ペッパーを聴いてこなかったけれど、
このアルバムが一番よかった。全盛期のものだそうな。
アメリカで出されたのが1977年とあったから、まだレコードの時期ではある
が、録音から20年もたっていた。学生時代には出遭えるはずがなかったんだ。
マイナーな会社の録音をブルーノートが買い取って出したとか、どこかに書
いてあった。
音はいまいち。曲によって音質も違うし。
全体に渇いてざらつき気味。最も影響を被っていると思われるのがピアノ。
パーキンスは名前しか知らないピアニスト。普通なんだけれど、やや平板で
ニュアンスが乏しい。それでも素敵なアルバムなんだから、もう一度ちゃん
とリマスターすれば、良くなるのかもしれない。
 
とにかく音楽のノリがたいてい良く、リーダーであるペッパーのアルトが極
めて音楽的。インプロヴィゼーションの安定感が抜群で、早いパッセージの

リズムの乗り方や精度なんざ見事の一語。音、外さない!すごいんじゃない

かしらん。

 
③⑦⑧のガーシュインもの、それとスローな⑨⑩なんかよかったなぁ。
それに入れていない②④⑥⑫は、ワタシの装置に問題があるかもしれないが、
音にちょっと問題がありました・・・
 
アラジン・レコーディングのVol.3とある。①と最後の⑫のみオリジナル。
66分の収録時間だから、通常ならもとのLP30分台の内容に別テイクやお蔵
の録音をプラス・アルファするというかたちだろう。でもそれにしては、LP
の時代なんだし、66分は長すぎる。プラスアルファだとすればこの時の録音
量が多かったか、あるいはたとえばLP2枚分をくっつけちゃったか、、、
調べると、Vol.1は「The Return of Art Pepper」のこと、Vol.2が「modern-
art」のこと、というわけで非常に有名なアルバム。4はないのね。ワタシの
ジャズの知識を暴露しているようなものなんですが、言ってみりゃあ、これ

から楽しめるんだから、ラッキーではあります。

車中が楽しくなる!

それらが一緒になったものが安く手に入りそうだから、いつか聴いてみよう。