休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」

20260127(了)

映画『サウンド・オブ・メタル

      聞こえるということ』

 ダリウス・マーダー監督/リズ・アーメッド/オリヴィア・クック

            /ポール・レイシー

 2019年製作/120分/アメリカ/原題:Sound of Metal/PrimeVideo
 <★★★☆>

なかなか評価の高い作品だったのですね、そうとは知りませんでした。
2021年5月の新聞(夕刊の映画紹介欄)で見かけてメモしておいたもの。
 
ドラマーのルーベン(アーメッド)のドラムと、あられもない歌詞のヴォーカル
とギター担当ルー(クック)が中心のハードロックバンドがツアー旅行中。 金

は乏しい。他のメンツはちゃんと見えなかった。二人だけのユニットだった

のかな。音からするとそんなことはないだろうと思うけけど。演奏は大爆音
でなかなかいけてました。
2人は恋人同士で、トレーラーハウスに住み、移動している。
 
でも演奏を見せようという映画じゃなく、副題が説明になっている。という
か、実は主題といってもいい。
突如ルーベンの聴力ががっくり落ちてしまった。少しは皆を騙してやってみ
るが、急速に悪化。二人で相談して医者に診てもらうと、聞けるようになる
には手術しかなく、しかもえらく高額。
更に相談し、つてを頼り、聾者としてある自助グループ施設に入所。ミュー
ジシャンとしての欲を抑え込んで過ごし、「聾者」を学び始める・・・
勿論そこで終わる話でないのは当たり前ですが、ストーリー紹介はそこまで
にしておきましょう。
 
一見きわめてまっとうな(?)エンディングを迎えるこの話。賛否が分かれ
るとは思います。でもとにかく、突然聞こえなくなるとはどういうことか。
わかるようで実はわからない。切実さがリアルに描かれる。さらに手術によ
って聞こえるようになるひどいサウンド(!)についても然り・・・。
ルーベンが聞く音、別人が聞いている音、もう一つ映画を観ている人が聞く
音、などの音の使い分けが細やかになされていました。非常に大事な点だっ
たと思います。
他の「感覚」についてだって、じたばたのドラマは際限なく考えられますが、
ここではひたすら聴覚。

主役は去年やっと観た「ナイトクローラー」で、ギレンホールの奇妙な助手
になる若者役だったんですね。なんとなく見覚えがありました。ギレンホー
ルに負けない(アングロサクソンにない、タイプの)ぎょろ目。パキスタン
系の方なんだ。
 
ルーと彼女の父親がデュエットするシーンがありましたが、これが奇妙なメ
ロディで、たいそう面白かった。この面白さ、説明できません。既成の曲な
んですかね、それともオリジナル?