休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『このミステリーがすごい! 2023年版』

このミステリーがすごい!

                                            2023年版』

  雑誌/2022・12・19/宝島社

 

今回も購入。昨年末。750円。
ま、年に一回ですからね。急ぐことはない。で、放置していましたが、やっと
目を通しました。今回の国内編1位は
 『爆弾』 呉 勝浩 講談社
海外篇1位は
 『われら闇より天を見る』 クリス・ウィタカー(訳;鈴木恵) 早川書房
どちらもかなりぶっちぎりの点数を稼いでの一位です。
ともにとても魅力的ですが、ゴルフ・ツアーの優勝じゃあるまいし、一位でな
きゃならん、なんてことはない。
毎回、たくさんの書評子の方の寸評ページが楽しみ。変った意見があったり、
り、ジャンルから逸脱しているのに挙げてしまった、あるいはついつい書名を
コメントの中に書いてしまった、なんてのがありましてね、そういうのが楽し
しいのです。今回もいろいろありました。また大勢の書評があるので、上位作
品のイメージも少しは固まってくる。決して悪いとは思わないですね。
ベストテンに入っていない、面白そうなものがいくつか見つかり、印をつけま
した。ま、そういうことをしていること自体が楽しいので、多分、読むことは
ほぼない。(毎回、同じようなことを書いてます)
 
本巻は第35回だったのだそう。
ワタシは32回か33回のはずで、初めの2-3冊が抜けている。
最初のころは330円とか350円とか、そんな値段だったような記憶があり
ます。違ってるかもしれませんけどね。まだ残してますから、探せばわかるん
ですが。
 
ところで、毎回「このミステリーがすごい!」大賞が発表される。
 『名探偵のままでいて』 小西マサテル
というのが受賞作。(賞金は1200万円!)
この作品の探偵役というのが、認知症を患っている老人で、それも「レビー小
体型」なんですって。当然安楽椅子探偵日常の謎を解いて行く連作タイプの
本格ミステリーと紹介されています。
レビー小体型認知症」の端的な症例と言ったら、なんといっても幻覚。幻覚
が実際の犯罪を犯すわけじゃないでしょう・・・
あと一年足らずで大台に乗るオフクロがもろにその型で、今や日がな幻覚たち
と一緒に生活しているといってもいい状態。その幻覚たちが施設の中にいて、
いろんな事(奇妙なことやわるさなど)をやらかす。冷蔵庫の中のものを食い
散らかしたり、化粧品を使ったり、道具を使ってなくなったと思ったら戻して
くれたり・・・ ワタシは実にいろいろと聞かされています。
なもんですからね、「へぇー、探偵がねぇ、そんなシチュエーションてありか

よ!」と思ってしまいました。今年中には単行本が出るでしょう。読んでみて

もいいかな。

ハイ、それだけです。

 

ここまで書き終えた翌日、『本の雑誌」の創立者の一人目黒考二さん(この雑

誌などのエンタメのジャンルでは北上次郎さんの名が通りがいいでしょう)の
死亡記事が新聞(1/26)に載りました。
想像だが、目黒氏と「本の雑誌」を立ち上げた椎名誠さん、自身も大病をされ
たようでしたが、、、相当寂しく思っておられるかもなぁ。
やはりお友達だったであろう野田友佑さん(ワタシ大ファンのカヌーイスト

・・・実際はカヌーというより、多くがファルトボート)も、去年逝ってし

まわれたし。

 

  さらに追記:「このミステリーがすごい!」大賞の『名探偵のままでいて』

  ( 小西マサテル)の本は、昨日たまたま本屋の店先を見たら、たくさん並

  んでました。