休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

トゥーツ・シールマンス/ヨーロピアン・カルテット

20211018(了)

トゥーツ・シールマンス

  /ヨーロピアン・カルテット・ライブ

 
①アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー(Heyward/Gershwin)
②サマー・タイム(Heyward/Gershwin)
③アイランド(I.Lins)
酒とバラの日々(J.Mercer/H.Mancini)
⑤サークル・オブ・スマイル(J.Haanstra)
⑥ラウンド・ミッドナイト(B.Hanighen/C.Williams/T.Monk)
⑦枯葉(J.Prevert/J.Kosma)
⑧ミッドナイト・カウボーイのテーマ(J.Barry)
⑨オン・グリーン・ドルフィン・ストリート(B.Kaper/N.Washington)
⑩行かないで(J.Brel)
⑪ブルーゼット(T.Thielemans)
⑫フォー・マイ・レイディ(T.Thielemans)
 
  トゥーツ・シールマンス<1922-2016>(harmonica)
  カレル・ボエリー(p,synth.)
  ハイン・ヴァン・デ・ガイン(b)
  ハンズ・ヴァン・オースターハウト(ds)
  録音:live in 2006,2007 and 2008
  CD/2000年/ジャズ//TIMELESS/ウルトラ・ヴァイブ/邦盤
  <★★★★>

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レコード業界の情報を得なくなってからずいぶん経ちましたからね、このウ
ルトラ・ヴァイブなんて会社、知りませんでした。オランダの名門と言われ
るタイムレスというレーベルのことも。
こっちは1970年台から不遇のジャズ・アーティストをどんどん拾い上げ
ていたそうな。その一種の復刻シリーズの第2弾の中にあるアルバム。
 
たしか去年、ハーモニカ奏者の代名詞シールマンズの代表作を何か、と、3
枚組を手に入れてみたところ、とても良かったもんだから、他にも何かよさ
そうなものを探して、たまたまリストアップしておいたのがこれ。
上記3枚組のように、ゲスト参加的なものもいろいろ入っているなかなか珍
らしい集め方のものとは違って、こっちはご本人が完全にリーダーを務めて
いるジャズ・ライブ・アルバム。まあ、ライブ音源からベストチューンを集
めたものだけど、といっても一応オリジナル・アルバムと言えると思う。
 
オリジナル曲の⑪と⑫以外はあまりにも有名な曲ばかりだし、特別変わった
演奏が入っているわけでもない。そういう点は新味に欠けるけれど、小うる
さいところの全くない、品よく美しいジャズアルバム。飽きも来ない。
ハーモニカ奏者の代名詞と上に書いたのはワタシの思い付きだけれど、多分
昔からきっとそう言われているはず。いろんなジャンルに顔を出し、録音の
数なんてきっととんでもないだろうと思う。
こういう、ハーモニカがリーダーのジャズなんて他にほとんどないでしょう。

ワタシは知らないなぁ。ま、ハーモニカであること以外は超普通のモダン・

ジャズなのです。

 
曲ごとの感想を書くのはやめます。よくこう書いて、実際はうだうだ書いち
ゃうんですが、、、

(⑧「ミッドナイト・カウボーイ」はもともとシールマンズのハーモニカ、

入ってたのかな・・・懐かしい、映画も音楽も時代も町も・・・)

(③はボサノヴァ。トゥーツはボサノヴァ系への録音、多いよな。小野リサ

のアルバムにだって確か入っていた。ここじゃ、、、イヴァン・リンスの声

が聞こえてきそう、これいいねぇ・・・)

なんてね、つい書いてしまいそう。

 
「ああよかった、また聴きたくなるな」 おしまい。
 
で・・・①と②が、ガーシュインなんで、少し前の著作権の記事のことを思
い出しました。長くなりますが・・・

 

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(9/10 夕刊)

ガーシュインの337曲の著作権が存続!
面白い話もあるもんや。著作権が復活するという。
***
弟ジョージだけで作曲したものもある。「ラプソディー・イン・ブルー」な
んかそうなんで、とすると、クラシック系の曲はそうなんじゃないか(これ
は想像)と思われるが、ポップス系は兄アイラとの「競作」が多かったらし
い。「ラプソディー・イン・ブルー」と「ヘ調の協奏曲」、有名曲がちりば
められているオペラ『ポギーとベス』以外にはクラシック系の有名曲なんて
知らないからねえ、有名なのはほとんどがポップスなんじゃない?
その競作の証拠がはっきりしたことにより、兄アイラが亡くなった1983
年からすると、著作権がまだ続いているではないか、ということになった。
今は、米国の著作権は亡くなってから70年らしいから、2053年まであ
るってことになっちゃった。
証拠集めは米国の著作権団体のお手柄で、この団体も、ガーシュインゆかり
のかたがたにも、実入に繋がるんだよね。
来年の1月から、日本のJASRACも徴収開始・・・ ちゃんと徴収出来るだろ
うか。「サマー・タイム」をはじめとした有名曲が含まれる。