休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

フローレンス・ベアトリス・プライス 初の黒人女性(交響曲)作曲家

20260121(了)

Florence Beatrice PRICE(1887-1953)

;交響曲第3番 他

(1)交響曲第3番 ハ短調(1940)              27:32
 ①I. Andante - Allegro  9:26
 ②II. Andante ma non troppo 7:54
 ③III. Juba  4:57
 ④IV. Scherzo. Finale  5:07
(2)組曲「ミシシッピ川」(1934)              26:20
 ⑤ Andante (bars 1-239) - 8:37
 ⑥ Andante con moto - Allegretto (bars 240-337) - 3:56
 ⑦ Allegro - Andante - Adagio - Allegretto (bars 338-475) - 6:09
 ⑧ Andante - Allegretto - Allegro (bars 476-682) 7:38
(3)アメリカにおけるエチオピアの影(1932) 世界初録音                                                                                                                                    12:49
 ⑨ I. The Arrival of the Negro in America when first brought here
    as a slave: Introduction and Allegretto 6:46
 ⑩ II. His Resignation and Faith: Andante 2:51
 ⑪ III. His Adaptation, A fusion of his native and acquired impulses
  : Allegro 3:12
 
   ジョン・ジーター指揮/ウィーン放送交響楽団  Tot.66:48
   録音;(1)2020年3月、(2)(3)2021年4月、ウィーン、ORF Funkhaus
   CD/クラシック/管弦楽曲/Ⓟ&Ⓒ 2021 NAXOS/輸入/中古
   <★★★△>

この作曲家も初めてです。
 
(メーカー惹句)
フローレンス・ベアトリス・プライスは1887年アーカンソー州リトルロック生
まれ。早くから音楽の才能を発揮し、14歳でボストンの名門ニューイングラン
ド音楽院に入学を認められました。1932年に作曲コンクールに応募した交響曲
第1番が第1位を獲得。翌年6月15日に音楽監督フレデリック・ストック指揮する
シカゴ交響楽団によって初演されて好評を得たことで「初の黒人女性交響曲作
曲家」とされています。近年、あらためてその作品が評価され、演奏される機
会が増えています。ここに収録された交響曲第3番は、第3楽章に南スーダン由
来とされるジュバ・ダンスのスタイルを取り入れるなどアフリカ音楽の雰囲気
を随所に感じさせますが、特定の民謡や伝承曲を引用することなく、プライス
自身の音楽として消化・構成した独創的なものです。『ミシシッピ川』では対照
的に「Deep River(深い河)」や「Go Down Moses(行け、モーセ)」などの有名な
スピリチュアル(黒人霊歌)を意図的に引用。ミシシッピ川を聖書世界におけるヨ

ルダン川にたとえ、 アメリカにおける黒人たちの歴史を織り込んだ交響詩のよ

うな作品としています。『アメリカにおけるエチオピアの影』は、アメリカにお
ける黒人の歴史のそのものが標題になっています。収録曲うぃ通じて歌謡性ゆ
たかな旋律と陽気なリズムが随所に聞かれ、その文化的・歴史的な意義を知ら
ずに聴いても楽しめる一枚となっています。
 
聴くのは初めてなので、NAXOS社の解説/惹句をコピペしました。
ちょっと長くなってしまったけどね、なるほど・・・
黒人の名ソプラノ、レオンタイン・プライスとは関係ないんや・・・
 
(1)Sym.3 
なんとも優しい、暖かい交響曲やねぇ。南スーダンの音楽なんてわからないん
だけれど、随所にアメリカの黒人音楽のエッセンスが、濃くなったりほとんど
消えたり、という感じですかね。
ベースは、良くも悪くもロマン派の音楽。「後期」も付かない。密度のあるオ
ーケストレーションではないし、新しい音色もない。むしろこれより前に書か
れている(2)や(3)のほうがまだ新しさが感じられるぐらい。交響曲なんだ
と気張ってしまってそうなったりしたのかもしれないね。そのへんがちょっと
残念だけれど、始めにも書いた通り、優しく暖かい音楽は、「香り」や「雰囲
気」がたっぷりあって充分魅力的だと思う。
 
(2)組曲「ミシシッピ川」
特色なら俄然この交響組曲のほうがあるでしょうね。なんと言っても知られ
た黒人霊歌があちこちて使われているし、最後なんて非常に印象的な扱われ
方をしている。それに(1)でも触れたように、音色的にもこちらの方が豊
かだし、密度もある。飽きるかもしれないけれど、人気が出るんじゃないか。
 
(3)アメリカにおけるエチオピアの影
エチオピアのサウンドなどわからないが、これは書いてある通り黒人の歴史
の1ページ。⑨の陽気なリズムが夢や希望を表し、⑩の抒情が望郷なのでし
ょうか。ならば⑪では暗いところもあったりするんだろうかと思いきや、そ
んなものはみじんもなかったものですから、ま、ちょっと拍子抜け。アメリ
カの明るい景色だけ。暗い歴史はこれから。タイトル倒れでしたかね。 
 
都会を離れたアメリカ、アメリカした、素敵なメロディーに満ちた音楽です。
世界中で聴かれる音楽になるのは難しいとは思いますが(1)と(2)は聴き
ごたえがありました。ほかのシンフォニーも一度は聴いてみたい気がします。
ただし、ここで残念だったのは録音。オケの演奏精度も共感も高くないけれ
ど、それはともかくとして、デッドなスタジオなんでしょうね。整えることが
できずに痩せた音になっている。5‐6年前の録音だとは信じられない。昔の
映画のサントラのよう。ここでの妙なリアルさはいただけない。もともとオケ
が小編成だからなのかな。ダイナミックレンジも総じて狭い。ドイツグラモフ
ォンにもプライスの録音があって、それならもう少しいい音で録れているでし
ょうから、値段さえ安けりゃそっちで・・・
 
ジャケ写は、モノクロ写真をカラー化したものでしょうね。