休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

名古屋ダブルリードアンサンブル スペシャルコンサート

20220824(水)

名古屋ダブルリードアンサンブル

        スペシャルコンサート2022>

(1)リムスキー=コルサコフ:交響組曲シェエラザードより
            第一楽章「海とシンドバッドの船」
(2)リード:『アルメニアン・ダンス パート2』より
            「クーマル(結婚の舞曲)」
(3)ボロディン:歌劇《イーゴリ公より
            「ダッタン人(ポロヴェツ人)の踊り」
   ―休憩―
(4)大澤徹訓(1962-):9本のダブルリード楽器のためのバガテル集(2020)
            1~4
(5)山内雅弘(1960-):ダブルリードアンサンブルのための三章
 
  2022年8月24日、19:00開演/ザ・フェニックスホール/ライブ
  <★★★★△>

 

  (もう一ヶ月以上もたってしまいました)

またライブに行きました。新聞の小さめの広告で、即予約!(贅沢!)
名古屋の名が付いている通り、奏者は大半が名古屋の学校出身で、その
内半分が長男と同じ学校を出ていました。
スペシャルコンサート2022」というのは、おそらく2年か3年前に公
演予定だったのがコロナで今年2月に延ばされ、これも延びて今回にな
った。その3度目の正直に対して、スペシャルと付けたのかもね。
ワタシは1回目も2回目も知りませんで、今回のを見つけた。
ダブルリード9本ですよ、素敵な音にならないわけがない!
  ピッコロ・オーボエオーボエオーボエダモーレ、
  イングリッシュホルンバスーンコントラバスーン
小さいほうから並べるとこんなふうで、6種類。
ひょっとすると、チャルメラの合奏とか、バグパイプの合奏とかに似る
かも、なんてこともほんの一瞬は考えました、、、

いやー、すばらしかった。大当たりでした。(コストパフォーマンスもネ)
室内楽にピッタリの大きさのホールは300~350席。まあ欲を言えば
ホールトーンが乏しいので、潤いという点では物足りなかったけれど、作

曲技術、アレンジ技術、演奏技術で十分カバー出来ていたんじゃないでし

ょうか。

 
気に入った順から書くと、一番目は(2)のリードのもの。さすが、吹奏楽
の大立者。その代表作、とまで書いてある。さもありなん。でもねぇ、は
じめからこの楽器構成じゃなかったんでしょ?アレンジしたんだよ、きっ
と。解説には書いてなかったから、もともとだったこともあるかぁ。とも
あれ、あんまり素晴らしいので、珍しく涙腺が緩んだ。

このアルフレッド・リード(1921-2005)さん、一応現代音楽の年齢なんだ

けれど、完全にロマン派後期の系譜に属してらした(とワタシは思う)。
この曲の全曲が入ったCDを、帰りに(値引きしてくれていた)つい買って

しまいました。(これもねぇ、贅沢でした!) 遠からず鑑賞記書きます

よ。

 
二番目は(5)ですかね、山内雅弘という作曲家、知らないのですが、この
アンサンブルが委嘱しただけのことはあって、当アンサンブルの様々な特
徴、能力を最大限に発揮した尖って刺激的な曲調が最高。
 
あと3曲は同列だったでしょうか。
シェエラザード」なんてちょっと無茶なんじゃないかと始め思ったもん
ですが、迫力はなくても、色彩の妙には、なるほどなぁと思わされました。
全曲をCD録音しているのも納得です。
ダッタン人の踊り」もあのメロディ以外は大音響なので難しそうだと思
ったのを、見事覆してくれました。打楽器もないのにねぇ、工夫がスゴイ。
そして(4)。これが最もつまらなかったという意味じゃありません。それ

なりに面白い現代音楽だったのですが、(5)のインパクトに食われちゃっ

た。

地下鉄谷町線の東梅田で降りて、表へ出たら、見ていた地図となんだか様
子が違う。南北だけ確認して北へ歩いくとすぐ、こんな商店街の入り口、
これは繁華でないほうでしょう、があって、ちょうど交番も見えたもんだ
から、場所を訊き、会場へ。
摩天楼の底の浦島太郎・・・