休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『パーフェクト・ケア』

必要悪? 立派な「業界」?

20220523(了)

映画『パーフェクト・ケア』

 J・ブレイクソン監督//ロザムンド・パイク/ピーター・ディンクレイジ/
    エイザ・ゴンザレス/ダイアン・ウィースト/クリス・メッシーナ
 音楽:マーク・カンハム
 2020年製作/118分/米映/原題:I Care a Lot/DVDレンタル(新作)
 <★★★☆>

ケアと後見人の話で詐欺まがい、という事前の知識でもって観ました。きっと
嫌味な話だろうと。大当たり。
とにかくアメリカには「後見人」という立場の人がいるのが当たり前なんだな。

知らなかった。日本じゃいる?いなんじゃない?でも似たような仕事人はいる

かぁ。

ワタシもオフクロをホームに入れている(自分で探して入ったんですけどね)
ので、興味津々で見ました。こんな切り口の映画って初めて。ちょっとね、普
通の映画鑑賞じゃない部分もあったと言わざるを得ません。
 
さて、極力資産があって、もはやホームに入れてもいいだろうと思われる老人
の情報を、マーラはその主治医と結託することで得、後見人に収まる。
仕事は入居者のためという建前で、手数料その他諸々をできるだけ多く長く吸
い取り(搾り取り)続けることをビジネスにしている。
マーラにしてみれば、法に触れるすれすれの行為が含まれることはわかってい
るが、建て前もあることだし、一応合法的に利益を得ていると割り切っている。
そして事業をもっとガーンと大きくしたい・・・
 
ボケなどが進んで緊急性がある場合は、本人抜きの裁判でもって資産管理権を
得、勝手にホームに入れてしまえたりするんだ。ほんまかいな!
解説だと「悪徳後見人」と書いている。うーん、、、
 
そこで見つけた一人の老女。資産も多そうで条件ピッタリ。
早速、ホームへ入れる算段に取り掛かり、思わぬ隠し資産を見つけるに及んで、
相棒の女(愛人、元警官?)は不安がるも、これまでとは違う一歩逸脱したケ
ースに突入することになる。裁判官も予定通り(いつも通り)騙される。
ところが、この独り身らしく、なんのしがらみもないはずの老女には秘密があ
った。
つまり、しがらみはあるのだが、それが奇妙で、こんな老女にマフィアのよう
なとんでもない輩が絡んでいる。
それでもひるまないこの後見人・・・ というわけで、後半は後見人VS.マフィ
アの対決なんていう奇妙な話に突入してゆく。
この見えている範囲のボスをピーター・ディンクレイジ、『ゲーム・オブ・ス
ローンズ』という面白いテレビドラマの中心人物の一人をやっていた小人性格
俳優、が演じていて、そのこと自体は気に入りました。
もっとも、このロシアンマフィア繋がりらしいグループの実態や規模、実力と
か知的レベルとかがどうもあやふやな感じ。そういうのって、ワタシは気にな

りました。マーラがどういう輩と闘っているのか、どれだけ無謀なのか、それ

ほどでもないのか、把握できないとね。 

あれで十分なんですかぁ。
でも、面白かったです。

 

後見人とは全く関係ありませんが、連想したのが・・・
犯罪、非行などを犯して社会に戻った若者が、月に1回とか、生活や仕事の状
況を確認するお役目の・・・「保護観察官」、もしくは保護司だっけ。
そういうかたなら、今の職場に毎月来られます。人生相談も受けるかもね。
職場である建物の4階の最も小さい会議室をいつも借りられる。たいてい夜。
その方のところに来るのは今は一人だけ。
観察官が入って10分ほどすると、若者がやって来る。
スーツにネクタイなんかじゃない。いたってラフな格好・・・眉毛なんか薄く

てちょっと柄は悪いが、礼儀正しいですよ。多分25歳前後。いるのは30分

ぐらいかな・・・ 

全く関係ありませんでした・・・ハハハ
 
ハイ、音楽は、特に刺激的なものじゃありませんでした。。
 
(毎度の書きすぎ)