休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

リスベット再び

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20191210(了)
映画『蜘蛛の巣を払う女

  フェデ・アルヴァレス監督//クレア・フォイ/スベリル・グドナソン/
         ラキース・スタンフィールド/シルヴィア・フークス
  音楽:ロケ・バニョス
  2018年製作/115分/PG12/英・独・スウェ・加・米合作//DVDレンタル
  原題:The Girl in the Spider's Web
  <★★★△>

〈映画.com解説から〉 ・・・小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化。
デビッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演でシリーズ第1作を映画
化した「ドラゴン・タトゥーの女」に続く物語・・・ メインスタッフ&キャ
ストは新たな顔ぶれ・・・ 特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中
にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバル
デル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安
全保障局(NAS)から取り戻してほしいと頼まれる。依頼を受けて陰謀の裏を
探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にた
どり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう・・・

 

最新のAI、ネットを駆使、なんにでもアクセスできちゃうリスベットです。
どうもワタシはスウェーデンノオミ・ラパス版の印象が強く、ルーニー・マ
ーラ版がよく思い出せないのですが、今回のはマーラ版の続編・・・ですか。
スティーグ・ラーソン亡き後の続編小説の映画化。5か国の合作なのね。
ネットの申し子のようなリスベットがものすごかったです。とにかく暗くハー
ドなサスペンスがこれでもかと繰り返される。
はじめは大きな話で、自閉症気味でサヴァン症候群でもあるというような少年
がカギを握っているらしいなんて、どうなることかと気をもんで観ていました
ら、導入部で見せられたリスベットの姉妹と父の因縁を強烈に引きずってい
ることがわかってきて、いっかなストックホルムあたりから出て行かない。こ
れはきをつけないとな!?ということになってきた・・・ 

なんだって弄れちゃう、アクセスできちゃうというのもナンですねぇ。もはや
小説や映画の中だけじゃすまなくなってるんだろうな。観ているこっちだって
暗くなってきますよ。

 

音楽のロケ・バニョスさんは売れっ子のようです。
あまりはっきりとしたテーマはない。サスペンスなりが盛り上がるまでは、弦
だけでぐっと抑えた調子。盛り上がってくるとブラスも重く厚く鳴らす。ホラ
ー系で受けた方らしい。なかなかの劇伴作曲家だとは思いました。