20200618(了)
映画『ア・ゴースト・ストーリー』
監督;デイヴィッド・ロウリー//ケイシー・アフレック/ルーニー・マーラ
音楽;ダニエル・ハート
2017年製作/92分/G/アメリカ/原題:A Ghost Story
<★★★△>
〈映画.com解説から〉 ・・・幽霊となった男が残された妻を見守る切ない
姿を描いたファンタジードラマ。田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮ら
していたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。病院で夫の
死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。しかし、
死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻
ってきてしまう・・・
始めに夫婦の会話なりをちゃんとおさえておくほうがよかったんだなぁと
は思うものの、この映画は、一応幽霊になって出没する夫の目線、感性で
できたものなのね。これがミソ。案外面白く見せられてしまいました。
目線てのはともかく、感性というのが、おかしい。「幽霊の感性」。もち
ろん心残りだとか心配だとか未練だとかの集合。
もっとも、どこに置いた視点なのかは結局問題で、小うるさいこと言うも
んじゃないよ、と言われても、つまるところ断じてそこに言及しなくちゃ、
納得のしようがない映画でもあります。
死んだ者にある時間(?)と、生きているものに与えられた時間は、言っ
てみりゃあ「種類」が違うでしょうから。
このゴースト、死んだことは一応わかってはいるようなんだが、感情や未
練があるらしい。それもなかなか微妙。大体、能動的な未練なんだ。そし
て、この幽霊は、夢を見るようだし、思い出をしっかりなぞるし、当然で
あるかのように鬱屈を感じている。生者からの想像にすぎないんだけどね。
時間の流れ方がわりと自由に描かれていました。それは納得でした。
もっとも、触れざるを得ないそういうタブーって、どうなのかなあ。映画
のためなんだからいいじゃないか、とワタシ自身は言ってもかまわないん
だけれど、どうなんだろうなぁ。それに宗教的には?
真面目に考えたことはないんですが、、、こういった目線の映画は、けっ
こうありましたよね。
音楽は、地味なもの。
フィリップ・グラスのリズムのないものみたい。(変な言い方ですが)
おもしろくはなかったです。