休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『Mr.ノーバディ』

20220301(了)

映画『Mr.ノーバディ』

  イリア・ナイシュラー監督//ボブ・オデンカーク/コニー・ニールセン/RZA/
  クリストファー・ロイド/マイケル・アイアンサイド
  2020年製作/92分/PG12/アメリカ/原題:Nobody/DVDレンタル
  <★★★☆>

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この主役のオッサン、どっかで見たなあと思いながら観ていました。
思い出した・・・
TVシリーズブレイキング・バッド」(09~13)の弁護士・・・そうそう、
ヘンなキャラが印象的でした。主役をなにかと助けることになってしまう、
日和見、軽薄で小ずるいヤツだが、憎めないキャラ。
眉を顰めつつ観てしまう面白いドラマで、NHKじゃ絶対放映出来ない。
化学の先生が麻薬を作って売りさばくに当たってのあれこれから、目をそ
らせない。元気のある方にはお薦め・・・
さて、
 
<映画.com>解説から; 一見してごく普通の中年男が、世の中の理不尽に
怒りを爆発させて大暴れし、やがて武装集団やマフィアを相手に激しい戦
いを繰り広げる姿を描いた痛快ハードボイルドアクション。・・・ 郊外
にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送
っているハッチは、地味な見た目で目立った特徴もなく、仕事は過小評価
され、家庭では妻に距離を置かれて息子から尊敬されることもない。世間
から見ればどこにでもいる、ごく普通の男だった。そんなハッチの家にあ
る日、強盗が押し入る。暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、そ
のことで家族からさらに失望されてしまう。あまりの理不尽さに怒りが沸
沸とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き
金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる・・・
 
この解説、少しずれているかなぁ。わざとかもしれんが。
「世の中の理不尽に怒りを爆発させて」というのとはちょっと違う。しか
も、まさにその点がこの映画の面白さなんじゃないかしらん。マイケル・
ダグラスが、普通の男として理不尽さにぶっ切れてしまう作品を随分前に
観た記憶がありますが、それとは明らかに違う。
この男には裏というか、過去があって、その時のこととは完全に縁を切っ
た暮らしをしているらしい。それはすぐわかります。だからこのタイトル。
どう見ても筋肉マンじゃないし上背だってないし、強面でもない。なんて
ことのない人間になっている。その平凡さをけっこう長く見せる。2週間
分ぐらいだったよなと、観ているものに勘定させちゃう。

妻や子供から失望を持って見られるというのは確かにそうで、いかにもつ

らそう・・・

でも実は、その理由というのが・・・
とはいえ、決して新しい話じゃ全然なくて、この図式のストーリーの映画
って、ずいぶんたくさん観てきてます。
そんじゃ、詰まらなかったろう、と言われると、そうでもなくてね、面白
かったです。殆ど楽しい。ワタシ、鬱屈しているのかしらん・・・ ホント
はそこんところを掘らないといけないのかもしれませんが、でもねぇ、

「そこ」を掘り出せたら、映画なんてそんなに観なくてもいいことになっ

ちゃうかも。(上手く書けませんが)

 
マイケル・アイアンサイド(かなり太って見まがうジジイ)やクリストフ

ァー・ロイド(痩せた認知症寸前のジジイ)が随分お年寄りになってしま

いました。