休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『デッド・ドント・ダイ』

20210503(了)

映画『デッド・ドント・ダイ』

  監督:ジム・ジャームッシュ//ビル・マーレイ/アダム・ドライバー/
  ティルダ・スウィントン/クロエ・セビニー/スティーヴ・ブシェーミ/
  ダニー・グローバー/セレーナ・ゴメス/トム・ウェイツ
  2019年製作/104分/スウェーデンアメリカ合作
  原題:The Dead Don't Die/DVDレンタル
  <★★☆>

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続けてコメディの棚から。
 
<映画.com解説>から; ・・・ジム・ジャームッシュが・・・メガホンをと
ったゾンビコメディ。アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務
するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住
人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死
事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふ
れかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼル
ダとともにゾンビたちと対峙していくが・・・
 
この解説じゃ、映画の雰囲気はまるで分らないですね。ま、わからなくていい
んですけどね。
なんで、ゾンビが出てくることになったかについては、想像がつかないのです
が、それっぽい原因の一つは、地軸のズレ。もうひとつは、またまたおかしな
格好で登場したティルダ・スウィントン扮する葬儀屋が非人間的でね、まさか
とは思うが絡んでいるかもしれないと感じさせます。(彼女の退場のしかたに、
唖然としない人はいないでしょう)
 
ともあれ、のんびりした田舎町でだけのお話で、町のあちこちで交わされる会
話も、中心になる警察官3人の会話も、いたってのんびりしている。
ゾンビ化がスピードアップし、まさにゾンビ禍。
あっという間に、あたふた状態になるんだけれど、会話によればこのストーリ
ー自体、映画のスクリプトではこうなっていると明かすようなセリフがあるも
んだから、特殊な上にも特殊。こんなすっとぼけたゾンビものってどう?と言
われているみたい。誤解を恐れずに言うなら、そこそこ「楽しい」。ゲラゲラ
笑いというより「プッ!」。 
んーん、でも、ジャームッシュという映画作家を知っている人と知らない人で
は、観方が違ってしまわざるを得ないという点はあるかしらん。
 
ジャームッシュ監督、なんでこんなゾンビものを撮ろうとしたのだろう。
道楽かもしれないね。撮るに至った経緯なんて、知ってもしょうがない。もう、
観ちゃったし、クスっとオモロイ、戯画的な緩い緩いエンタテインメントだと
分かったしね。
 
テレビシリーズの『ウォーキング・デッド』はシリアスなふりした大長編で、
シーズン10のとっかかりあたりで、とうとうやめてしまいました。そこまでだ
って、よくもまあ観続けたもんです。
どう終えるのかな、実はちょっと気になりますがネ・・・ こんなドラマもどこ
か踏まえての映画なんでしょうか。
ワタシは映画館にはほとんど行かないエエカゲンな映画ファンなので、映画館
に拘る気はもうほとんどないものの、これって、映画館で観たほうがいいの?
それともネットで十分なの?
ワタシなら、、、NHKの遅めの時間帯のテレビドラマ、がちょうどいいや。

 
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そうそう、町の外の森で浮浪者ふうに悠々自適の生活をしつつ、双眼鏡で町
の様子を興味津々観察している男がいて、あのおかしな歌うたいのトム・ウ
ェイツ(ジャームッシュ映画常連)が演っている。こんなのも遊びの一つな
んでしょう。
歌手というと、最初のゾンビとして登場しコーヒーに反応するへんな男女の
うち、男のほうがロッカーのイギー・ポップ。 音楽は知りませんが名前は知
っています。こんなのにもきっと喜ぶ人がいるはず。
ワタシは、、、ウェイツにもポップにも興味はありませんが、音楽系の話で
もって締めることにします。(締まりませんけどね)