| 20210512(了) |
『山怪 山人が語る不思議な話』/田中 康弘
| Ⅰ 阿仁マタギの山 |
| Ⅱ 異界への扉 |
| Ⅲ タマシイとの邂逅 |
| 2015年6月/山と渓谷社(単行本)/中古 |
| <★★★☆> |

現代の遠野物語
山の怪談ブームの先駆け
| なんて、帯にあります。 |
| 中に53もの、やや奇怪な聞き書きのお話が収められている。 |
| ストーリーとしては完結していない体のものがたいはん。 |
| 狐、狸、鬼火などを疑うものは多い。特に狐。がしかし、かもしれないと言 |
| っているだけ。 |
| あくまで「かもね」までであって、確認出来ているものも、確認しようとし |
| たものも、ほぼない。 |
| 一篇が短く、その中にさらに複数の「山怪」がつけくわえられているケース |
| も多いから、53話じゃない。ほとんど倍以上だろう。すごい数。しかもこの |
| 本の続編があと二つ出ているから、ほとんど際限なくあるんだ。 |
| 中には確かにゾワッと来るのもあるけれど、おおむねはさらっと語られ、そ |
| う怖いというほどでもないし、恐がらせようという意図もなさそう。 |
| 酒の肴に最適! |
| これを書き留めた、本職がカメラマンの著者にしたって、かなりを呑みなが |
| ら聞いたんじゃないかな、想像だけど。 |


| こういう軽いお話のウェイトが高いですね。 |
| 短いのを探して、これにしました。もっとゾワゾワ来るものにしたかった。 |
| 実際にはあるんですけどネ。 |
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それにしても、マタギと山はお話の宝庫。 こんなふうに並べられると、圧巻。 |
| 枯れ木、枯れ枝、苔などでふかふかの斜面の足元とか・・・しばらく忘れて |
| ます、人の営みが濃く感じられない・・・山の匂いなんかを。 |
| 梅雨に入っています。 |
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山の中でびしょびしょになると、帰って靴を脱いだら、蛭にしっかり吸いつ かれていた、なんていうことも、ついでに思い出しました。 |