休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

このミス 2021年版

 

20210116(了)

雑誌/このミステリーがすごい! 2021年版

  2020年12月/単行本?/宝島社

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今年も目を通すことにしました。今年で30年ぐらい続いています。
内外共に上位のものは面白そうだと思ってしまいますね。でもどうせ読み
やしません。
 
今回は前置き的な特集が「名探偵コナン」。恥ずかしながら(ってつい書
きましたが、別に恥ずかしくはありません・・・)漫画本もテレビのアニ
メも、映画も、ほぼ知りません。が、この特集記事やその関連を読んでた
こら、けっう面白そうですね。もともと漫画のこの手の顔が好きでなかっ
たんで、しょうがないです。まぁ今さらいいんですけど。
 
100巻を目前にした漫画の作者青山剛昌へのインタヴュー記事がまず楽し
かった。ラブコメの面も維持しつつ、ミステリーのネタのヴァラエティや
その得方や煮詰め方など、累計2億冊を突破するだけのことはある徹底ぶ
り。ひとりでストーリーを決めているわけじゃないんだ。それに、トリッ
クは実際にすべて試す、なんてのも面白い。
そのあとは、テレビアニメや劇場版のシナリオに関わってきているミステ
リー作家辻真先大倉崇裕の対談。その凝り方!
次はコナンが好きだという作家二人(1人は去年の‛このミス’の国内第1
位に輝いた相沢沙呼)の短いエッセイ。
最後が今年4月公開の劇場版の宣伝ふうな1ページ。
 
まあこれでおしまいだろう、国内編の順位表と上位の紹介だと思ったんだ
けれど、いやいや、考えてみれば、今回の国内の1位は、1932年生まれ、
88歳だか89歳だかの辻真先の『たかが殺人じゃないか』なんですよ。上
位作品の大雑把なヨイショ的解説のあとは、1位の作者への長いインタヴ
ューがある。そのインタヴューは、既に次に出す本が出来ているみたいだ
し、そのあとの構想や予定もある。
元気元気!すごい爺さんだ。
そして、今回1位の作品は、戦中や戦後すぐのころのほとんど紹介されて
いなかった事柄(NHKの職員だったころのことなど)を、やむにやまれず
自分が書いておくしかないだろうという内容を盛り込んでいるという。昭
和24年頃のミステリー小説だそうな。
 
また、本の真ん中頃には、「名探偵コナン」のジャンル別のベストなんか
の記事もある・・・
 
もう自分にとっちゃあ昔といってもいいころに『アリスの国の殺人』とい
うのを読んだことがあるだけで、当然何も覚えちゃいない。
(新作、読めたらイイネ・・・)
 
 
とまあ、ここらへんにしときます。
目を通し終えての感想は、海外篇のほうが、評者たちの熱量が遥かに大き
かったようであること、例年通り。
読んでみたいと思えたものがわんさかありました。
(でも気持ちがざわつかなくなっちゃいました)