休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『THE INFORMER 三秒間の死角』

 20210113(了)

映画『THE INFORMER 三秒間の死角』

 監督;アンドレア・ディ・ステファノ//ジョエル・キナマン/ロザムンド・パイク/
                  アマ・デ・アルマス/コモン/クライヴ・オーウェン
 音楽;ウィル・ブレア、ブルック・ブレア
 原作;アンデシュ・ルースルンド/ベリエ・ヘルストレム
 2019年製作/113分/英・米・カナダ合作/原題:The Informer
 <★★★>

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確かミステリーというふれこみだった気がしましたが、情報屋のことだっ
たのですね。いやミステリーには違いないんですが、それがなんともシン
ドイ情報屋。なかなか重たいドラマ作りになっていました。
 
訳ありの罪で20年の服役をこなしていたピートが、麻薬組織やそのボス
を潰すためにFBIに情報屋として協力する約束で刑務所を出してもらって
いたが、ある時、NY市警の潜入捜査官と組織内で鉢合わせ、大トラブル
に発展。NY市警のみならず、FBI、麻薬組織からも危険視され、FBIの最
後の手段として、組織を動かしている親玉の情報などを得ることのために
刑務所に潜入させられるのだが、思うにまかせず、FBIに見放され、悪の
巣窟と化していた刑務所の中も敵だらけで、絶体絶命に・・・
アクションもののストーリーなんですが、実際は危険極まりないうえに重
たるく不穏の連続。
ピートは自分の命のみならず、無防備としか言いようのない妻や娘の心配
でも気が気でない。
果たしてピートと彼の家族はどうなってしまうのか・・・というお話。
 
FBIの主要キャスト2人にクライブ・オーウェンロザムンド・パイクが扮
していて、どう見てもこの二人が上手くいく雰囲気じゃないのが見えている
ので、FBI側が一枚岩でないことが、ストーリーに大きく影響を与える予想
が当たります。それも見どころ。(なんですが、実はその辺が少々不満だっ
たかも) でもなんにせよ、情報屋というと、鵜飼いの鵜みたいで、普通立
場が弱いもんだからハラハラさせられるし、もともと暗い調子であったこと
もあって、ピートと家族はどうしてもあまりいい結末は望めないよなあと、
と思いながら観てしまいました。で、ピートひとりでがんばっちゃう。
刑務所のなかの緊張感はすごい。
実際は決して悪い終わり方ではありませんでしたけどネ。
原作はアンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレムの「三秒間の死角」
で、ミステリー。日本じゃ別にベストセラーなんかじゃないけれど、本国ス
ウェーデンじゃ、そうだったんでしょう。
2021年版「このミス」の海外編の9位に、この続編「三分間の空隙」が
ベストテンにランクインしていました。
音楽は知らない方たち。ところどころの尖った現代音楽調はよかったが、
それ以外は平凡な感じでした。