休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』

20210108(了)

映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』

  監督;タイラー・ニルソン&マイケル・シュワルツ//シャイア・ラブーフ/
  ザック・ゴッツァーゲン/ダコタ・ジョンソン/ジョン・ホークス/ブルース・
  ダーン/トーマス・ヘイデン・チャーチ
  2019年製作/97分/アメリカ/原題:The Peanut Butter Falcon
  DVDレンタル
  <★★★>

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〔映画.com解説から〕 ツキに見放された漁師と施設から脱走したダウン症
の青年、施設の看護師の3人による青年の夢をかなえるための冒険の旅を描
いたヒューマンドラマ。養護施設で暮らすダウン症のザックは、子どもの頃
からの夢だったプロレスラーの養成学校に入るため施設を脱走する。兄を亡
くして孤独な日々を送る漁師のタイラーは、他人の獲物を盗んでいたことが
バレたことから、ボートでの逃亡を図る。そんなタイラーと偶然に出会った
ザック、そしてザックを捜すためにやってきた施設の看護師エレノアも加わ
り、3人はザックのためにある目的地へと向かう・・・
 

こりゃまた書きにくい映画観ちゃった。こういうのは避けてるんですけどね

・・・

 
夢の遠さを嘆きズルをしてしまう若者と、夢しかないダウン症の青年がたま
たまめぐり逢い、追われる若者への暴力の危険を並行させながら、養護施設
の看護師や元プロレスラーなどを巻き込んで、ダウン症の青年ザックの夢に
向かってぎこちなく進んでゆく。
プロレスラーを目指すこと自体だとか、人里離れてプロレスを楽しむ小さく
奇妙なコミュニティの存在だとか、そこでのプロレスごっこのファンタジー
だとかは、まあ、エピソードというより、アメリカ社会の端々の一つという
感じ。メインは、ちゃんとは語れないけれど、出会いや優しい気持ちや、そ
して結局ひとりで叶えるのは難しいという夢の話。
物語は、ある区切りはつくものの、そのあとについて何か考えろよ!という
だけで終わってしまう。
それだけのお話。
 
ダウン症アメリカではああいった扱いが多いのだろうか。たまたまああい
う境遇になってしまっただけなんだろうか。
ダウン症というのは世界的にみても 0.1%ぐらいが平均的に発生してしま
うようだけれど、今では妊娠中にわかり、中絶希望の率が高いから、もっと
少ないのかな。行動範囲の狭いワタシでも時々見かけます。
顔つきでわかってしまう。程度の差こそあれ確実に知的障害も伴う。
ここでは、夢を分かち持つなんてことの美しさを、一瞬なりとも見ることが
できたけれど・・・それでいいでしょ、というわけにもいかないものの・・・
ワタシの身近にはいません。いたら、どんなふうにコミュニケーションをと

ることになるだろうか。差別なしに付き合えるだろうか・・・自信なんかな

い。(とまぁ、嫌だけど、こういうのも映画の観方ってことになるのか。)

なにか書こうとすると、自分に跳ね返ってきて、まるで踏み絵みたいになっ
ちゃう。

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(カミサンのパート先の町工場の主が、ワタシの母親が被爆者であることが
話題になった時、「被爆」ってのはうつるのか、と訊いたという。カミサン
は絶句してしまったそうだ。コロナの話題から来たんだろう。文脈はよくわ
からない。 数日前のことで、記憶も新しかったからか、そのことをふっと
思い出した。筋違いなんだけれど・・・連想してしまった意味は、自分では
わかっています。)